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「賑わいの創出」を目指して
―金山地区の開発―

名古屋市長

松原武久


 名古屋市では、名古屋駅地区および栄地区を中心とする都心核に準ずる機能を持つ拠点として四つの副次拠点域を位置づけておりますが、その中の一つである金山・熱田副次拠点域の中心である金山地区のご紹介をしたいと思います。
 金山地区は、名古屋市のほぼ中心に位置し、古くは名古屋城城下町と熱田の宮の宿を結ぶ本町通に接したほか、宮の宿から陸路で桑名に至る佐屋街道との分岐点でもありました。
 その後、鉄道の整備により国鉄(JR)東海道本線・中央本線、名古屋鉄道名古屋本線、昭和四十二年以降には地下鉄2号線、4号線が開通はしたものの、戦後の復興計画の中で掲げられた総合駅化については平成元年に祈願が実り、金山総合駅として乗り換え機能が集約されました。これにより金山総合駅を利用する乗降客は急速に増加し、名古屋市南部、三河・知多方面などからの通勤通学者、買物客等のシティゲートとなっているほか、地下鉄4号の環状線化や中部国際空港への乗り換え駅として期待されるなど、ますます金山駅前の開発ポテンシャルは高まり早期開発が求められております。
 こうした中、名古屋市では総合駅の南北に保有する市有地を活用して「賑わいの創出」をテーマにビル開発を行い、周辺市街地の土地の高度利用や集客力のある施設の導入、商業・娯楽施設等の集積を促進することを目的に、平成二年に「金山駅前地区整備構想」を策定しました。その手始めとして現在、総合駅の南口では「金山南ビル」の建設が今年の三月オープンを目指し最終段階に入っております。
 金山南ビルは、まちづくりの拠点となる「名古屋都市センター」と米国ボストン美術館の姉妹館となる「名古屋ボストン美術館」、憩いと華やかさを演出する都市型ホテル「全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋」および公共駐車場で構成されております。開発にあたっては民間のノウハウを生かすため、平成四年に行われた開発提案競技による最優秀案が採用されており、延べ床面積約六万一千平方メートル。地下四階・地上三十一階建てのビルは、名古屋市南部のランドマークとなることでしょう。また同時に、駅前広場や周辺道路などの改良も進め、賑わいがまち全体に波及するための環境整備も進めております。
 今後は、この地区を名古屋駅地区に次ぐ名古屋第二の総合駅にふさわしい、集客性の高い、魅力とメッセージ性のあるまちに形成するため、南地区との連携を図りつつ、総合駅北側地区の整備計画策定を早期にまとめていく予定です。




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