京都府地域づくりネットワーク
京都府地域づくりネットワーク推進協議会
分権時代の地域づくり推進に向けて
行政と民間の人的ネットワークの確立を目指す
京都府地方課主事
吉田好宏
協議会事業の概要
京都府地域づくり交流ネットワーク推進協議会は、平成六年十一月に府内四十四市町村と、市町村の推薦による十七の民間地域づくり団体を構成員として発足した。
民間地域づくり団体の中には、市町村域内の個々の地域づくりグループを構成員としてとりまとめている団体や、青年会議所などさまざまな団体があり、現在、民間では二十四団体が会員となっている。
協議会事業としては、府内加入団体を対象とする「地域づくりセミナー」や全国各地の市町村などが実施している、先進的な地域づくり事例を調査する「国内調査」、府域を大きく三つに分けて、それぞれの地域の実情に合わせて密度の高い交流や情報交換を実施する「ブロック別研修・交流会」などを実施してきた。
平成九年度事業
平成九年度からは八年度まで三カ年の事業実施などを踏まえて、今後のあり方について、協議会の会員の声を反映した事業展開を図るために、アンケート調査を実施した。その結果、人的ネットワークや情報提供するための事業の要望が多く、九年度から「京都地域づくりリーダー塾」を開講するなど、事業の充実を図ったところである。
●京都地域づくりリーダー塾
各市町村で、実際に地域づくりに取り組んでいる行政職員や、地域づくり団体のリーダーを対象として、一定のテーマについて研究や意見交換を行い、人材養成と併せネットワークの構築を目指すため、「京都地域づくりリーダー塾」を実施した。
九年度の塾のテーマ設定を、地域づくりにおける民間地域づくり団体と、行政のかかわりのあり方として、名城大学の昇教授の基調講演、意見交換や他府県の地域づくり視察や団体との交流などを行った。
●地域づくりセミナー
「地域づくりセミナー」は、会員全員を対象にして、年一回程度開催しているが、塾と同じテーマで、平成十年三月に開催した。本年のセミナーは塾のカリキュラムの一環でもあり、百人程度の参加者があり、昇教授の基調講演、塾の参加者の研究発表の後、ひとづくり、モノづくりなど小テーマを設けた分科会を実施し、塾参加者が司会・進行を行うことにより積極的な意見交換が行われ、基調講演や研究発表とともに好評を得た。
また、協議会会員以外に参加対象を広く認めている「ブロック別研修・交流会」についても、府北部ブロックの福知山市で同様のテーマで開催した。
●情報提供の充実
情報提供充実の手始めとして、各団体の構成、連絡先、活動内容を紹介するプロフィール集を作成し配布した。
今後の課題
本協議会においては、過去にもセミナーの分科会などで、地域づくりリーダーなどとの意見交換の場はあったものの、少人数でしかも年間を通し、意見交換や研究などを一緒に行ったのは初めての経験であり、手探り的なところもあったのは事実である。
塾参加者も、市町村レベルでの活発な意見交換などを行った経験はあるものの、広域的な府レベルでの協議会、しかも塾という取り組みは初めてであったと思われる。
いずれにしても、お互いの意見を交換する場を多く持つこと(本協議会ではあまりできていなかった)は、お互いに意志の疎通を図るだけでなく、考えさせられる機会となった。
行政、民間、それぞれ立場は違えども、地域に対する熱い思いは変わらない。相互に補完し合い、どう連携をとるか、引き続き大きな課題だと思う。
社会経済情報が大きく変化している中で、しかも地方分権が現実のものとなりつつある今日、行政と住民のパートナーシップは一層重要性を増しているし、ある意味ではこれなくして、地域の発展はあり得ないともいえるだろう。
こうした取り組みは、すぐに事業効果が表れるわけではないと思うが、できることから少しずつでもやっていこうという気持ちで、今後も事業の充実強化を図りながら地道に前進していきたい。そういう意味では、塾に参加された皆さんが、それぞれの地域でますます活発に活動され、京都府全域にネットワークの輪を広げていただくことを期待している。
また、全国の皆さん方とも積極的に交流を図っていきたいと考えているのでよろしくお願いしたい。
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