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「アクト21企画」事務局長 臼坂登世美さん 文化芸術活動の活性化目指す 二十一世紀を見据え行動 |
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文化芸術活動の活性化と底辺拡大を図ることを目指し、平成六年三月に結成。女性ならではの感性や発想を活かそうと行動するボランティア集団である。二十一世紀を見据え、行動する集団を目指し、「アクト21企画」と名付けた。
現在メンバーは十九人。二十代から六十代まで幅広い年齢層の女性たちが参加している。「女性はやはりどん欲なんでしょうか。子育てに夢中の時期が過ぎると『さあ何をしようか』と探しているお母さんが多いんです」
初仕事は同年六月、プロ歌手のコンサートへの企画運営参加だった。女性ならではの知恵を活かし、コンサート会場に足を運ぶ機会が少ない男性を何とか会場に呼べないかと、「アクト21」にかけてペアチケットを二千百円で販売した。この試みは大成功。ペアチケットが先に売り切れ、全チケットを完売した。若い夫婦にも来てもらえるようにと、託児所も設けた。会場ロビーでは21と書いたのぼりを立て、焼きたてパンとコーヒーのサービスも行い大盛況。収容人数千五十一席を満席にし、見事にデビューを飾った。
次の大きな企画は、地名が取り持つ縁で「歌の架け橋」!。これは阪神淡路大震災で、活動場所を失った西宮市の少年合唱団百三十五人を招いた自主企画・運営のコンサートで、七年七月に開催した。
「日本一大飯喰らい大会」
西宮の今津を練習場所にしていたこの合唱団が、震災のため、定期演奏会ができなくなってしまったことを新聞で知り、同じ「今津」の仲間として、発表の場を提供することで支援と交流を願ったもの。会場いっぱいの観客とともに涙々の大合唱だった。心温まるコンサートができたことは大きな自信につながった。収益は義援金へ…。現在も交流は続いている。
このコンサートがきっかけで、「アクト21」は「まちづくり集団」と呼ばれるようになった。ならば、まちづくりを意識した企画をと考えついたのが、コメどころ今津のおコメのおいしさをより広くPRすることだった。「日本一」によるまちおこしを目指そうと、「日本一大飯喰らい大会」を八年八月に開催。取れたて、炊き立てのご飯を一定時間(十五分間)に、どれだけたくさん食べられるかを競う大会である。
「マスコミに大々的に伝えていただいたこともあって、九年の第二回大会では県内をはじめ京阪神から二百人の参加があり、大成功でした」。しかし同時に「北朝鮮の食糧事情のことなどを考えたことがあるのか、との痛烈な批判も受けました。いろいろな見方があるのだなと、勉強させられました。そういう批判も今後の活動の糧にしていきたいですね」と、ひたすら前向きである。
シルバーに「メークアップ教室」
シルバーの女性を対象に、メークアップ教室を開催した。普段あまり化粧をしないような高齢の方でも、化粧をして、生き生きとしていた。
「年輩の方の、うれしそうな笑顔に感激しました。女性はだれでも美しくありたいものと、改めて思いました。それならば、社交ダンスをやろうということになったんです」
講師を呼び、いちからのレッスン。
「本番はダンスパーティのスタイルで、とても楽しかった。みなさんにも喜んでいただきました」。またやってほしいという要望もあったが、「今度はみなさんでやってくださいとお願いしました。アクト21企画は支援に回ろう。そうすることで、まちづくりの輪を広げていきたいんです」。元気な高齢化社会の実現をも目指している。
女性が社会に参加していくためには、さまざまなハードルを乗り越えなくてはならない。「女のくせに出しゃばってとか、封建的な面も確かにあるでしょう。女性ですから、家庭の事情などで来られないときだってあります。でも、そういうときは、無理をしないことです。『できる人がする』『来られる人が来る』という柔軟さで、決して無理をせずに、なにより自分が楽しみながら活動をすることが大切だと思っています」
楽しくなければ人集まらず
「アクト21企画は文化・芸術活動の活性化を目指していますが、文化というものはすぐに成果が表れるものではありません。人を集めるにはどうすればいいか、楽しくなければ人は集まりません。自分も周りと一緒になって楽しむことがなによりも大切だと思います。楽しみながら継続していくことが、文化的な底辺を広げていくことにつながると思っています。継続させるためには、実績を上げて社会的な評価を得ることも、次の活動への原動力として必要なことです。女性のしたたかさ、やってみようという好奇心も大切」
お話を聞いていると、次から次へいろんな人が登場してくる。臼坂さんの背後には、広大な人のネットワークが見えかくれする。「私は人が好きなんです。ホームで電車を待っているときも、隣にいる人のスカーフが素敵だったりすると、見知らぬ人なのに、声をかけちゃう(笑)」。人に対する好奇心が、人と人とをつなぐ原動力になっている。「地域づくりは人のネットワークですから」。この言葉を実践する行動力が活動を支えている。「アクト21」の活動資金は文化会館などで働いたパート代によって賄われている。