「して上げる」から「一緒にする」へ
八戸広域圏が初の研修会
青森県八戸地域広域市町村圏事務組合総務課主査
新井田寿弘
八戸地域広域市町村圏事務組合は昨年十月、「魅力ある地域づくりと人づくり」をテーマに、第一回“ナニャドヤラ廻道”ふるさとづくり研修会を五戸町で開いた。
同研修会はイベント偏重といわれる従来の地域振興政策を見直し、意欲的で創造的な人材の育成と、魅力ある地域づくりに果たす広域的な役割を多面的に考えようというのが目的。
また、当組合が構成市町村に出向き研修会を開催することで、ソフト事業に対する取り組みへの理解と参加者に施設の特徴を知ってもらい、広域行政に反映しようとする狙いもある。
同研修会には、広域を構成する十三市町村の職員、地域づくりに携わっている団体、町内会、商工会、観光団体などから約八十人が参加した。
講師には、青森県が昨年度発足させた「青森県ふるさとづくりアドバイザー制度」を活用し、弘前大学人文学部の田中重好教授を招いた。
田中教授は「魅力ある地域づくりと人づくり」と題し講演。地域づくりでは1.地味な地域づくり2.シンボル的な地域づくり─の二本の柱があると述べ、地味な地域づくりでは地域の生活基盤の整備、住民の生活基盤の維持・向上などがある、と指摘。
シンボル的な地域づくりでは、地域外の人びとへ「誇れるもの」と、自分たちの「地域の誇りをもつこと」が大切であると強調した。
田中教授、意識改革の重要さ強調
また、地域づくりを担う今後の行政のあり方については、自治体職員の意識改革が重要、と語ったあと「住民のためにして上げる」から、「住民と一緒にする」という姿勢が大事であると述べた。
さらに、地方分権化のなかで、地方自治体の政策形成能力をどう高めるかが活力に結びつく、といい「住民参加型」の地域社会を実現するため、政策が決まるまでの過程を住民に知らせる「情報公開」が重要と説いた。
引き続き、同町教育委員会の中川原修社会教育課長心得が「地域間交流の拠点に」と題し、事例発表。研修会場となったひばり野スポーツ交流センターの開館から現在までの経緯を紹介。「スポーツや生涯学習、地域間の交流ばかりでなく、町のシンボル的な役割をも果たしている」と述べた。
研修会の参加者らは「これからの地域づくりはどうあればよいかについて、とても具体的に話してくれてよかった。自分たちも変わらなければとつくづくと感じた」と話していた。
八戸地域広域市町村圏事務組合としては「地域の特徴を生かしながら、協力体制を育てていくことが大切。とかくハード面が先攻しがちであるが、本来ソフト面がしっかりしなければ地域づくりは成り立たない。足元をしっかり見つめることが広域的な魅力につながり、継続していくことが大切である」ことを再確認できた。
同組合主催の第二回「ふるさとづくり研修会」は二月十八日、講師に全国地域リーダー塾塾長の森巖夫氏を迎え、「特産品づくりとまちおこし」をテーマに、基調講演や地域密着型の事例発表を盛り込んだ公開討論会を開催する。
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八戸地域広域市町村圏事務組合
TEL〇一七八-七〇-一一〇〇
FAX〇一七八-二三-四八四八
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