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有楽町でふるさとに逢いましょう!

ふるさと情報プラザ副参事

畠田千鶴

東京の中心街へ移転して

「週末どこかへ出かけたい、地方の美味しいモノを取り寄せたい、田舎暮らしするには?」など、東京周辺に住む人たちに地域情報を提供する目的で「ふるさと情報プラザ」(以下プラザ)は、平成四年六月に、新宿のプラザナードで産声を上げた。
 その後、周辺環境やより良い立地を求めて、現在の有楽町に移転したのが平成七年四月。
 バブル崩壊後の地価の急落で思いもよらない好立地の場所への引っ越しとなった。銀座、丸の内、霞が関など日本の政治・経済の中心街の一角に位置している。
 そのような場所で、各自治体から提供していただいている「ふるさとの情報」がどのような人びとに、どのように利用されているのかを、パンフレット・コーナーとイベントスペースを中心に紹介したい。

旅はせねど、まずパンフ!

 現在プラザの来館者は一日に約二百五十〜三百人。周辺に勤めるサラリーマン、OLが多く、昼休みの時間帯に集中する。旅行の資料としてパンフレットを求めに来る人が大半だ。人気のパンフレットは、自分の町だけではなく周辺の観光地の情報も入ったものや詳細な観光マップだ。お店の案内など市販のガイドブックにない情報が得られると好評だ。
 また、いますぐどこかへ旅行するわけでもないが、パンフレットを持ち帰る人もいる。いつか行ってみたい憧れの地、自分の出身地、話題になった場所のものなどだ。二年前、山梨県のある村が有名になったときに、補充しても数時間後にパンフレットがなくなることもあった。
 個性的なデザインのパンフレットやポスターを観賞して楽しんでいる人もいる。最近では自治体のパンフレットやポスターも優れたデザインのモノや有名なクリエーターによって作られたものが多い。アンモナイトの形(北海道三笠市)や、3Dの表紙(茨城県鉾田町)のパンフレットや著名な写真家・三好和義氏による徳島県の「藍色の楽園」のポスターなどが一例である。
 ポスターは、外国人が本国へのお土産にしたいなどの理由で「展示後、譲ってほしい」という要望も多く、プラザでは専用ボックスを用意し希望者に自由に持ち帰っていただいている。

週に段ボール箱三十五個

 さて、ここで「パンフレット・コーナー」が、どのように運営されているか紹介したい。
 常設コーナーでは、パンフレットを都道府県、市区町村別に展示しており、来館者に自由にお持ち帰りいただく。約三千百団体(ポケット数三千七百二十)を展示しており、ほぼ全部の自治体のパンフレットが揃っている。
 これらのパンフレットは、一週間に一回補充しており、通常約千ポケット(段ボール箱約三十五個)のパンフレットを補充するが、行楽シーズンや夏休み前には千二百から千三百団体のパンフレットの補充が必要となる。
 有名観光地のパンフレットは次の補充日を待たずになくなってしまうこともあるので、現在補充体制を見直しているが、プラザ周辺には自治体東京事務所・アンテナショップ(かごしま遊楽館、花まるっ秋田ふるさと館ほか)が集中しているので、来館者に紹介し、足を運んでもらっている。
 また、常設のほかに話題性や季節感など来館者のニーズに合わせたテーマでパンフレットを揃えた「特別展示コーナー」や、四十七都道府県の外国語パンフレットを展示した「リージョナル・インフォーメーション」も設置している。ちなみに、平成九年度の特別展示コーナーは地ビール、テーマパーク、花だより、全国味だより、スキー場ガイドを展示。

チラシ一枚の威力

 パンフレットの管理は、民間倉庫会社に委託し、在庫が僅少になると各団体にファックスで送付依頼し、常に在庫を絶やさないようにしている。
 しかし、中には長い間パンフレットを送付していただけない団体もあり、わざわざ情報を求めてやってきたお客さまからお叱りをいただくこともある。せっかくの情報発信の場が活用されないのはたいへんもったいないことだと思う。観光パンフレットの在庫が切れていても、新しくできるまでの間、特産品やイベント、Uターンのパンフレットを置くなどして、わが町を少しでもPRしていただきたい。
 以前、岐阜県武儀町の観光パンフレットが切れたため、代わりに置いてあった特産品「椎茸すなっく」のチラシが展示されなくなってから「椎茸の特産品のチラシはもうないのですか?」という問い合わせがあった。とにかく、パンフレットを展示しないことには何も始まらない。「こんな情報を送っても都会人には受け入れられないだろう」と思われているかもしれないが、臆せず情報を発信してほしい。
 東京という所は意外性と多様性の町であり、思いもつかないことに興味のある人がいる。
 また、プラザは企業関係者・マスコミなどの出入りが多い場所である。いつどんな人の目に止まるかもしれない。ひとりでも興味を持つ人がいれば、情報が広がる可能性がある。世はインターネット時代とはいえ一冊のパンフレットの情報力発信も決してあなどれない。

わが町の演出しよう!

 最後になったが、もうひとつの人気コーナー「イベントスペース」を紹介する。観光キャンペーンや各種展示会を開催する地方自治体に、二週間単位で約六十平方メートルの会場と機材を無料で貸し出している。
 オープン当初は、PR不足であったため月に一回ペースでしかイベントが入らず心配したが、その後は間断なくイベントが開催されている。平成九年度は八月時点で予約がすべて埋まった。立地の良さと低予算でイベントが開催できるという理由で一度開催すると翌年も開催したいという団体が多い。大がかりにしなければ、予算や人員をあまり必要としないので自治体東京事務所の主催件数が増えている。
 巨大な獅子頭やフォトコンテストの入賞作品の展示、蕎麦打ち体験、特産品が当たるアンケート調査など各団体が工夫を凝らしたイベントは来館者を楽しませている。あなたの町も都心の空間を利用して、個性的に演出されてみてはいかが?

問い合わせ先
電話 〇三-三二八四-〇八五五
ふるさと情報プラザ




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