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福島県地域づくりネットワーク

美しい福島の創造に取り組む
住民の積極的参画と交流がカギ
福島県地域振興企画会議

福島県市町村課企画振興係主査

岩田一男


 全国三番目に広い県土を有する福島県は、四季折々を楽しめる豊かで美しい自然があり、東京圏に近接しているという恵まれた立地条件にある。さらに、平成五年三月に開港した福島空港や一県で三本の高速道路がある高速交通体系を持ち、人口十〜三十万人規模の暮らしやすいヒューマンスケールの都市がバランスよく配置されていることから、福島県は、二十一世紀のわが国の発展をリードする地域になるよう、二十一世紀の新しい生活圏─美しいふくしま─の創造(美しい自然、美しいまち、美しい心が織りなす質の高い生活空間の創造)に取り組んでいる。

地域振興企画会議設置

 さて、本県での地域づくりについての推進体制としては、ふるさと創生事業を契機として地域の特性を生かした自主的・主体的な地域づくりの取り組みが積極的に展開されてきたが、さらに息の長い永続的なものとするため、平成六年四月「福島県地域振興企画会議」を設置した。これは、県および市町村などの職員並びに地域づくり団体の関係者が、地域の特性や課題に対応した地域づくりについて情報交換・研究・討議を行い、企画力および実践力の向上を図るとともに、地域づくりに関する積極的な企画提言を行うため設置されたもので、七つの「方部別会議」と「全県会議」から構成されている。また、同会議は、地域づくり団体県協議会として位置づけ、地域づくり人材の育成等の事業も行っている。

大切なのは住民の企画力の向上

 今回紹介するのは、年に一度「方部別会議」の全構成員が一堂に集い研修と情報交換を目的として開催している「福島県地域振興企画会議全県交流大会」の内容だ。これは、平成九年二月二十日に県中央に位置する郡山市にて開催したもので、二百五十人ほどの参集者があった。まず最初に、福島大学経済学部教授の山川充夫氏に「情報づくりと地域づくり」と題し基調講演をしてもらった。これからは、住民レベルの企画立案能力を高め、行政は町のコーディネーターとなって魅力ある地域づくりを行うことが重要であり、自分たちの行っている地域づくりをきちっとアピールできることが、実は情報づくりになるのだというお話だった。
 その後、各方部の代表者によるパネルディスカッションを「発見! 発信! 地域の魅力」〜交流と連携の新たな発展にむけて〜のテーマにより行った。要約すると地域の魅力というのは自然・歴史・文化の魅力であり、そしてその中に溶け込んでいる人間の生き生きとした魅力である。また地域づくり、情報づくりを進めていくときのポイントは、参画と交流であること。具体的には、1.コンセプトをどうするのか2.経済的に自立する3.仲間をどうつくるのか4.プロの相談相手を設ける5.具体的行動をおこすことが重要であるとの結論で終了した。

「うつくしま夢づくり」に助成

 次に、県単独事業である「福島県地域振興事業調整費」(愛称「うつくしま夢づくり助成金」)について触れたいと思う。これも、「福島県地域振興企画会議」が設置された平成六年四月から創設されたもので、県の中核的出先機関である七つの地方振興局が企画立案機能および総合調整機能を発揮して、地域課題を踏まえ地域の特性を生かした魅力ある生活圏づくりを推進するために設けられた制度であり、年額四億円計上している。ソフト・ハード事業とも対象としており、事業主体は、県・市町村・広域行政機構および広域的な活動を行う関係団体など(民間団体も含む)とし、補助率は二分の一以内としている。七つの「方部別会議」は、この調整費を活用しながら地域づくりの実践にも積極的に取り組んでいるところであり、その成果が表れはじめている。

交流希望団体を募集中

 最後になったが、通常の活動としては、平成三年度から地域づくり情報誌『ふくしまの地域づくり』を年三回発行しており、本年七月発行で十九号を数えた。また、平成九年度の新規事業としては、地域づくり団体の自主的な活動に対して指導助言するため、地域づくり実践者や専門家などを派遣する「地域づくりコーディネーター派遣事業」と地域づくり団体の関係者を先進的な地域づくり団体に派遣し、調査・交流を実施する「交流支援事業」を予定している。「交流支援事業」については、いま予算額とにらめっこしながら先進的な地域づくり団体を探している。福島県と交流希望の地域づくり団体があればぜひご連絡願いたい。




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