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沖縄県座間味村 ダイビングにクジラ見学 千人の村に、8万2千の観光客 |
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座間味村振興課課長 |
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大城 晃 |
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サンゴ礁の海に浮かぶ大小十余の島々からなる座間味村は、沖縄本島・那覇市の西約四十キロに位置し、総面積一六・七四平方キロ、人口約千と、小さな離島村である。古くは、進貢貿易の中継基地として、また、沖縄県における近代カツオ漁業の発祥の地として、歴史に名をとどめてきた。
現在は、海水浴やダイビングなどのマリンレジャーのメッカとして、また、近海を回遊するザトウクジラのホエールウオッチングの地として、エコツーリストにとって楽園だといわれている。
座間味村へは、那覇市から日に二便運航の高速船と、日に六便運航の九人乗り小型飛行機がある。いずれの便も拠点の座間味島・阿嘉島までで、他の島々へはそこからさらにボートで渡ることになる。
緑の島々は、白い砂浜とサンゴのリーフで縁取られ、透明度の高い海へとつながり、そのすばらしい自然を満喫しようと、訪れる観光客は年々増加の傾向をたどる一方で、平成八年度には年間八万二千人の観光入域者数があり、年を追って増加する観光客の数に比例して宿泊施設の数も増え続け、現在ではホテル二軒、ペンション三軒、民宿四十八軒となっている。そして、村の人口の約八割がこれら観光事業に従事している。
なかでも、マリンレジャー客の占める率は高く、とくに、近年のダイビングブームによるレジャーダイバーの入域者数は、総観光客数の約七割を超える。四季を問わず、カラフルな熱帯魚が舞い、変化に富む水中景観。ほかに類をみないほどのダイビングポイントの数と、そこに住みつくさまざまな水中生物たち………。
村では、早くからレジャーダイビングが観光の主となることに着目し、村の発行する要覧や観光パンフレットなどの印刷物を通し、ダイビング客の誘致を展開。また、村内の各ダイビングサービスと連携を図り、毎年、都心で開催されるダイビングフェスティバルへの出展など、行政も積極的に村内ダイビング業界の発展を後押ししてきた。
そして、とくに定評のあるのが「ざまみマリンフォトコンテスト」の実施である。座間味村のレジャーダイビングの形態は、世界で屈指のこの透明度の高いサンゴ礁の海をネイチャーフィールドとして、フィッシュウオッチングや水中写真撮影を目的としたものである。各水中写真コンテストの上位には、座間味村で撮影された作品が連なるのも常となり、また、その写真はアマチュアでありながら、プロの審査員たちからも絶賛の評価をいただくほどのものでもある。
そこで、座間味村を舞台として水中・陸上の両部門を設定し、ダイバーを含むアマチュアカメラマンを参加対象に、多くの視点から撮ってもらい、それらの作品を村内で展示する。それにより、座間味村のよさを再発見するとともに、村民を含めた写真愛好家の発表の場や、ふれあいの場としての機会を提供し、村の文化レベルの向上を図る一方、上位作品を観光のPRに活用する。今年で第四回を数え、年々応募数も増え内容も充実し、今後期待される催しである。
座間味村の海がエコツーリストたちを魅了しているのは、水中だけではない。毎年、一月〜四月の期間、座間味村の海に回遊してくるザトウクジラを対象にしたホエールウオッチングがある。
ザトウクジラは、夏から秋にかけて寒冷域において索餌活動に専念し、冬から春にかけて繁殖活動のため、温暖な海域へと回遊する。古くから座間味村海域は、ハワイや小笠原同様、毎年ザトウクジラが回遊してきたが、乱獲により昭和三十八年ごろから、その姿を消してしまった。
しかし、六十年ごろから、再び座間味村海域でクジラが確認されるようになり、年を追うごとにその頭数も増えた。また、県内外のマスコミで報じられ、ホエールウオッチングに関する問い合わせが多くなった。
平成元年三月、座間味村海域のザトウクジラの保護と、観光資源としての活用を図ることを目的に、座間味村ホエールウオッチング協会が発足。以来、ザトウクジラの個体識別調査とホエールウオッチング客の受け入れを続け、現在では、国内で有数のホエールウオッチングの地として知られる。その季節には村は、ホエールウオッチャーで賑わいをみせる。
大海原を悠々と泳ぎまわり、あるときは雄大に水しぶきを上げブリーチングする姿を、そして、あるときは生命が激しくぶつかりあう闘いの姿を、また、あるときは母子が身を寄せあう情愛の深い姿をみせてくれる。
野生のクジラを生で見るホエールウオッチングは、自然保護や地球環境の教育の場として、ハワイやアメリカ西海岸、オーストラリアなどを中心に、世界的なブームとなっている。
村でも、四年に「くじらの里」座間味村を宣言し、村営の高速船(クィーンざまみ)によるホエールウオッチングツアーに協力、ホエールウオッチングの誘客を図っている。さらに、国や県の補助を得て、六年にコテージやプールなどを含む、くじらの里ふれあい広場を建設。また、八年三月には、海外五カ国と国内六カ所の専門家を招き、「クジラと語る、人と地球の未来」をテーマに、国際ホエールウオッチングフェスタを開催するなど、環境整備に努めてきた。
“マリンレジャーにホエールウオッチング”シーズンの異なる体験型観光。
自然保護・環境保護が叫ばれているいま、恵まれた資源を多くの人びとに紹介するとともに、改めてその大切さを認識し、今後も、資源の保全と効果的な活用を図りながら海を活かした地域づくりを推進していきたいと、思っている。
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