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徳島県 「サーフィン世界大会」を開催 '98神戸・鳴門ルート全通記念で |
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徳島県企画調整部全通記念事業推進局局長 |
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長野良晴 |
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「'97徳島プロサーフィン世界選手権大会」は、平成十年春に、供用開始が予定されている本州四国連絡道路「神戸〜鳴門ルート」の全線開通を祝う記念事業のプレイベントとして、徳島県の神戸〜鳴門ルート全通記念事業実行委員会(県、県下五十市町村および民間団体などの委員で構成)が主催となり、大会本部を海部郡宍喰町に、競技会場を高知県東洋町生見海岸にして、九年五月十日から十八日まで行われた。
世界プロサーフィン連盟が行う世界選手権シリーズ(計十五戦)、WCT(WORLD CHAMPIONSHIP TOUR)の第四戦目に当たる本大会では、世界のトップレベルのプロサーファー五十五人が参戦。九四年から三年連続でワールドタイトルを持ち続けているアメリカのケリー・スレーターらが、華麗で高度なテクニックを披露。
また、地元からは北岡光太郎(阿南市)、造道生(海南町在住)選手が参加し、世界の一流選手に交じって健闘した。大会期間中、約二万八千人の観戦者が訪れ、世界を転戦するトッププロサーファーの妙技を堪能するなど、マリンスポーツの魅力を十分に感じていただけたことと思う。
神戸〜鳴門ルート全通記念事業は、明石海峡大橋開通に伴う本州四国連絡道路「神戸〜鳴門ルート」の完成を県民挙げて祝うという祝祭的側面をもつと同時に、四国側の玄関となる徳島の魅力を全国および海外に向けてアピールするという広報的側面をもっている。
このため、記念事業のイベントは、従来的な博覧会という装置型のイベントではなく、広範囲多発型(ホロン方式)のイベントとする。そして、徳島の持つ豊かな自然、風土や伝統ある文化を反映した多種多彩なイベントを十年に、県内各所で実施することとしている。また、イベントの展開を通して、架橋新時代の地域づくりを進め、地域の振興と活性化を図ることも事業目的のひとつと考えている。
大会会場を含む室戸阿南海岸国定公園内の海岸地域は、海や山がせり出し、断崖の続く変化に富んだリアス式海岸線を形成しており、県南海岸周辺には、海外のサーファーにも知名度の高い内妻ポイント、海部川河口ポイント、宍喰ポイントなどのサーフィンポイントが点在している。
県南の波の魅力にひかれ、移り住んできたサーファーの家族も多く、地形的に恵まれた県南海岸でサーフィンを続けたいという希望のほかに、自然環境の良さや地域住民の温和な人情味ある精神的風土も定住の動機になっているようである。
県南部では、こうした美しい自然環境を守ろうと、地域グループによる地域活動が活発に行われている。日本一の水質を誇る海部川では、川の美しさを県民に理解してもらおうと活動している「だぁー海部川」が、河川敷で野点(のだて)会や空き缶のゴミ拾いを条件にしたユニークなアユ釣り大会を開催している。
また、河口の海浜のクリーンアップキャンペーンの呼び掛けなどを行っている地元の青年グループ「靹浦黒潮」の活動は、地元に定住するサーフィン関係者と、地域住民が環境美化を共通目的として協力関係を築き上げている具体的な例である。
ほかにも風光明媚な県南海岸の豊かな自然と風土を活かして、海をテーマにした市町村団体や地域グループなどによる個性的なイベントが、各所で多数催されている。
海部郡由岐町では、田井の浜を中心に開催されるバイアスロン大会「ごっついマンレース」と伊勢エビ料理の試食や魚介類の展示即売などを行う「由岐伊勢エビまつり」。
アカウミガメの上陸することで有名な日和佐町では、龍宮パレードやうみがめ感謝祭、子ガメの放流などを行うおとぎの祭典「うみがめ祭り」。
牟岐町では、海上宝探しやレースなどの多彩な海上イベントや観光パレードなどを行う「姫神祭り」。
また、海南町の「浅川港祭り」や宍喰町の「竹ケ島神社祭り」「宍喰港まつり」など、地域の歴史や伝統に根ざした各種の祭事も行われている。
神戸〜鳴門ルート全通記念事業実行委では、記念事業を県民といっしょになって盛り上げるため、こうした既存イベントに限らず、徳島県内で市町村、各種団体、同好会、クラブ、企業などが実施主体となって十年四月一日から十二月三十一日までに開催される音楽、美術、演劇、講座、スポーツ、展示会、見本市、伝統行事、その他教育・文化振興などを目的としたイベントを現在募集している(九年八月三十一日まで)。とくに徳島の地域特性を生かした、個性や魅力があふれるイベントには、賞金などを贈呈し、開催をバックアップすることとしている。
全通記念事業は、実行委が事業主体となって祝祭期間中に開催する「コアイベント」以外に、前述したような県民が主体となって行う「ホロンイベント」の二大柱を予定している。ホロンイベントの開催により、徳島県民が直接・間接にイベントに参画し、双方向性を体験することで、ひいては、開催されたイベントが一過性に終わることがなく、新たな地域づくりの動きを助長すること、これが架橋新時代の幕開けを記念する全通記念事業の重大な意義のひとつであり、また最大の収穫となることを願っている。
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