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「緊急連絡カード」を無料配布
事故に備え血液型、服用薬など

北海道栗山町保健課保健係長兼環境係長

青山建一

珍しい痴呆の健診

 栗山町は、北海道の道央圏に位置し、札幌、千歳へ四十キロ、苫小牧へ五十キロと臨都、臨空、臨港のまちに近く、地の利を生かし農・工・商バランスのとれた地域である。
 まちづくりの基本は、国蝶オオムラサキの飛びかう―人間と自然の共生する―「心のふれあう豊かな文化都市」である。
 もうひとつの顔として、“くりやまならだいじょうぶ”を合言葉に、高齢化や少子化を意識し、人間の優しさと思いやりの福祉のまちづくりを目指している。
 超高齢者時代が予想される日本、栗山町も人口一万六千に対し、六十五歳以上の老齢人口の割合は平成八年度で二〇・八九%となり、今後痴呆性老人対策が必要となってきている。
 本町では、三年から「いきいき健診」と銘打った全国でも珍しい痴呆の健診を実施している。対象は六十五歳以上のお年寄りで、従来の内科検診に加え、運動機能チェック、かなひろいテストなどを行っている。参加者は赤・青・黄のゼッケンをつけ、とても健診とは思えない雰囲気の中で、痴呆症の早期発見に努めている。
 健診の結果は、ピカピカ(とても元気)、ニコニコ(元気)、ソロソロ(少し心配)、オヤオヤ(心配)の四段階で本人に通知される。ソロソロ、オヤオヤと出た人は、週二回開催の「いきいきくらぶ」に参加し、ウオークラリー、パークゴルフ、公園花壇の手入れ、手料理教室などを受講。外へ出る機会をもち、生活リズムに変化を与え、痴呆防止を図っている。

十八歳以上の一万人が対象

 高齢者趣味の講座の中にも、新しいものへの挑戦と題し「いきいきすく〜る」がある。メニューは「英会話すく〜る」「ワープロすく〜る」「ビデオすく〜る」「心と体のオシャレすく〜る」などで、いずれも定数を超えるほどの盛況である。
 これら事業の一つひとつは、行政だけではなく地域の人びとの協力を得ながら実施しているもので、これからもお年寄りが積極的に参加できる事業を企画し、超高齢化時代に向け楽しい栗山町にしたいと願っている。
 交通事故や火災、天災、さらには事故に巻き込まれることをライフパニック(人生の生活や生命を不意に襲う危険な出来事)という。外出先で身元や健康情報が分かれば、尊い生命が救われるのではと、一町議会議員の提案から生まれたのが今回の「緊急連絡カード」。
 いつも携帯でき、持ち運びしやすいようにとカード型となったが、限られたスペースに血液型、医療機関名、服用薬品名、アレルギー歴、副作用歴、既往歴などの情報を記入できるようにしている。
 対象者は、十八歳以上の約一万人で、希望者だけに無料配布される。町ではとりあえず一千枚を用意している。





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