nagare.GIF yuyake.GIF


白川自治大臣、開講式で激励
「地域づくりの視点から、制度点検が必要」

 (財)地域活性化センターが実施している全国地域リーダー養成塾の平成九年度開講式が、五月七日、東京都中央区の京橋会館に、三十二人の新塾生を迎えて行われた。
 全国地域リーダー養成塾は、地域づくりの核となる人材の育成を目的に、元年から開講しており、今年度で九期目。塾生の派遣元は、市町村、青年会議所、民間塾、商工会議所など多彩。九期目の今回も、自治体職員以外に四つの地域づくり団体からの参加があった。塾生の年齢も六十四歳から二十四歳までと、バラエティに富んでいる。
 今期の最大の特徴は、これまで八年間でわずか四人しかいなかった女性の塾生が、一挙に九人に増えたこと。そのためか、開講式も華やいだ雰囲気の中で行われた。
 開講式では、まず同センターの吉田弘正理事長が「今日、地域のリーダーには、発想と行動力においてよい意味での型破りの人材が必要。この研修を通じて、困難に立ち向かう気骨あるリーダーとしての資質を身に付けてほしい」とあいさつした。
 次いで、森巖夫塾長(明海大学教授)が「初心を忘れない中にも楽しみながら学ぶこと、講師・塾生同格の全員参加による運営を心がけること、情報力を磨いて日々進歩していくことの三つをスローガンに、これからの塾活動を行っていきたい」と訓辞した。
 このあと、歴代の自治大臣の中で初めて開講式に出席した白川勝彦大臣が祝辞を述べ、「地方分権を進めるには地域づくりに携わる人が多くおり、それらの人たちの視点から今の制度を点検することが必要。その意味から地域づくりに携わるリーダーを養成することに意義がある。皆さんも全国各地の先達の体験から学び、地元に帰った後大いに活躍してほしい」と激励した。
 塾生派遣元自治体などを代表して福島県霊山町の佐々木康雄町長が「転換期の社会においては人づくりが重要。皆さんはこのチャンスを活かし、真の地域リーダーを目指してほしい」と期待を表明した。
 最後に塾生を代表して滝塚照子さん(長野県おんなしょうぐみ)が「研修の機会を活用し、自らの研さんに励むとともに、地域への熱い思いと豊かな感性を備えた地域リーダーを目指します」と、決意の言葉を述べて、開講式を終了した。

●講師陣

塾長 森巖夫  明海大学教授
主任講師 猪爪範子 地域総合研究所研究員 岡崎昌之 福井県立大学教授
     宮口とし廸 早稲田大学教授   西村幸夫 東京大学教授

●塾生一覧

武本雄嗣  北海道帯広土木現業所足寄出張所
地域イベント道道めぐりサイクリング参加。イベントプロデュースに関心。

荻野志津子  北海道喜茂別町総務課
青年交流セミナーの運営委員として活動。広域的な地域活動にも熱心に参加。

桜井幸則  北海道ニセコ町教育委員会
地元青年団体の事務局長として地域づくりに取り組み、人望も厚い。

新井田壽弘  青森県八戸地域広域市町村圏事務組合
広報担当として地域づくり情報収集に奔走。団体への参加にも意欲的。

大橋久子  宮城県東和町東京事務所所長
全国唯一の女性東京事務所長として都市との交流、物産販路拡大等を推進。

栗田公平  秋田県横手市保健センター
積極的、想像力、指導力、実行力等に優秀な職員。地域のリーダー候補。

高松方純  秋田県比内町農林課
特産物の振興、PRを積極的に推進。ひない塾や青年グループで活躍中。

伊藤輝  山形県米沢市広報課
農業の振興に奔走。広報の特集等を企画。サッカー指導も。

渡辺義弘  福島県霊山町企画課
中組青年団に所属し、イベント参加、子供たちへの民俗文化伝承に携わる。

仲田光子  茨城県水戸女性フォーラム
街ウオッチング、ワークショップ等を通じて、まちづくり提言集を発行。

神奈川稔  茨城県下館市生活環境課
ごみ問題担当者として住民と行政のパイプ役を果たす。職場のリーダー的存在。

石井克佳  茨城県笠間市保健年金課
まちづくり研究会に所属。地域リーダーとしての活躍が期待される。

野崎憲作  栃木県氏家町企画課
まちづくり、ボランティア団体を積極的に育成。少年サッカー教室も開催。

高田実  埼玉県本庄県税事務所
さいたま新都心等のプロジェクトを手掛け、川越地域の振興にも携わる。

芝山江美子  埼玉県北足立福祉保健総合センター
県とJICA共同のネパール・プライマリ・ヘルス・ケア計画に参加。

伊藤民男  埼玉県春日部県税事務所
公害対策、緑のトラスト事業を担当。彩の国・音かおり環境計画指針を策定。

熊川英輔  埼玉県朝霞県税事務所
ボランティアグループの代表として障害児・者の交流の場を創出。

相田治昭  東京都板橋区職員課
周辺四区による工業サミット、モンゴルへのリサイクルノート寄贈等を立案。

五十嵐秀一  新潟県上越市企画政策課
地方分権、主要施策立案等地域づくりや行政運営の根幹をなす職務を担当。

斎藤修平  新潟県三川村農林建設課
郡内の若者が実施したヤングフェスティバル、ミュージカル等のまとめ役。

横山美智子  富山県井波わくわく塾
県のリーダー塾をはじめさまざまな場に参加し、学習・意見交換に努める。

滝塚照子  長野県おんなしょうぐみ
上田のまちを外からの目で見て、さまざまな会合やイベントに参加。

大矢義博  長野県上田市農林課
消防団員として活動。青年との交流を深め、地域づくりに取り組む。

伊東直登  長野県塩尻市地域振興課
社会教育、観光行政を通じてのイベントから、ハード事業まで携わる。

成田利江  静岡県韮山町地域振興課
韮山時代劇場の「町民オペラ頼朝」の公演に向け意欲的に取り組む。

高山芳子  三重県宮川村住民福祉課
村づくり全般への意欲が旺盛。リーダーとしての資質向上に期待。

大辻利幸  滋賀県能登川町税務課
若手中堅のリーダー的存在。福祉を通じ住民との関わりの大切さを認識。

麻野佳秀  大阪府羽曳野市財政第一課
地域づくりビジョン実現のため、地域づくりを財政面から研究。

岸田智津子  島根県益田市ふれあい福祉課
保健・医療・福祉の協議会事務局として、まちづくりの方向を検討。

横田修  岡山県総社市情報管理室
汎用電算機導入による事務事業の合理化、迅速化に尽力。

柳本義雄  徳島県川島フォーラム21
花馬車の運行や土木教室の開催等、独創的な発想でまちづくりに取り組む。

酒井吉水  愛媛県明浜町企画調整課
町づくり交流拠点事業の企画を推進。伝統芸能「俵津文楽」のリーダー。





●7月号の目次へ