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最近の地域経済の動きは総じて緩やかな回復の兆し |
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自治大臣官房企画室 |
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西口敦 |
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年初以来、株安、円安が進んだことから「日本売り」が進んでいるとの懸念が高まっているが、設備投資や住宅建設、個人消費等の需要は回復しつつあり、生産面の増加傾向もみられており、足元の景況は回復の動きを続けている。ただし、為替相場や資本市場の動きは、むしろ経済の先行きの見通しを反映するものであるため、市場参加者の間で今後の景気の先行き懸念が強まっているのは事実であり、楽観視はできない状況にあるといえる。
わが国経済の最近の動向をみると、設備投資は回復傾向にあり、住宅建設は高い水準で推移しており、個人消費も緩やかな回復傾向にある。また、減少傾向にあった純輸出はこのところおおむね横ばいで推移している。こうした需要傾向を背景に、生産は増加傾向にある。以上のように、景気は回復の動きを続けている。そのテンポは緩やかであるものの、民間需要は堅調に推移している。なお、雇用情勢は厳しい状況にあるものの、改善の動きがみられる。
最近の地域経済の動きを地域別にみると以下のとおりである。
1北海道
公共工事に発注の減少による先行き懸念はあるものの、鉱工業生産は増加傾向にあり、個人消費では、大型小売店販売が底堅く推移し、乗用車登録台数も増加傾向が続いていることから、景気は緩やかながら回復の動きを続けている。
2東北
鉱工業生産が十〜十二月三・四%増と情報通信関連を中心に引き続き緩やかながら増加傾向にあるほか、個人消費では、乗用車登録台数の増加が続いており、有効求人倍率もこのところ上昇が続くなど、景気は回復の動きを続けている。
3関東
鉱工業生産は十一月一・四%減の後、十二月前年並みとなったが、引き続き増加傾向で推移している。需要面では、大型小売店販売にやや弱い動きがあるが、新設住宅着工戸数は低金利などを背景に堅調に推移しており、乗用車登録台数についても増加傾向が続いている。全体として景気は回復の動きを続けている。
4東海
鉱工業生産は十〜十二月は三・一%増と、増加傾向となっている。需要面をみると新設住宅着工戸数は増加幅が縮小したものの、大型小売店販売で百貨店にもち直しの動きがみられることや、乗用車登録台数が好調に推移していることなどから、景気は回復の動きを続けている。
5北陸
鉱工業生産は十〜十二月は二・九%増となり、緩やかながら増加傾向にある。需要面をみると、新設住宅着工件数は駆け込み需要が一段落したものの、大型小売店販売は百貨店にややもち直しの動きがみられ、乗用車登録台数は好調に推移していることなどから、景気は緩やかながら回復の動きを続けている。
6近畿
鉱工業生産は緩やかながら増加傾向となっている。個人消費では、大型小売店販売が減少に転じたものの、乗用車登録台数は増加傾向となっている。また、建設関係でも新設住宅着工戸数が底堅い推移を示すなど、景気は緩やかながら回復の動きを続けている。
7中国
鉱工業生産は十〜十二月は三・三%増となり、基調として緩やかな増加傾向となっている。また、大型小売店販売額はもち直しの動きが続いているほか、乗用車登録台数も増加傾向にあるなど、個人消費は回復基調にあることから、景気は緩やかながら回復の動きを続けている。
8四国
鉱工業生産は十一月一・六%減の後、十二月三・〇%増と緩やかな増加傾向となっている。需要面では、大型小売店販売は引き続き伸び悩みがみられるものの、乗用車登録台数は増加傾向で推移し、新設住宅着工戸数も高水準で推移していることから、景気は緩やかながら回復の動きを続けている。
9九州
鉱工業生産は緩やかな増加傾向となっている。需要面では、大型小売店販売は伸び悩みがみられるものの、乗用車登録台数は増加傾向で推移している。また、新設住宅着工戸数も高水準で推移していることから、景気は緩やかながら回復の動きを続けている。
10沖縄
主力の観光では入域客数が増加基調で推移しており、建設関係でも新設住宅着工件数で引き続き大幅増となっている。個人消費も百貨店売上高、新車登録台数、家電販売高いずれもが堅調に推移している。このように、景気は回復の動きを続けている。
以上から、各地域の景況をみると、大型小売店販売にやや弱い動きが見られる一方で、鉱工業生産は地域ごとに差はありながらも増加傾向にあり、有効求人倍率も上昇傾向にあるなど、総じて緩やかな回復の動きを続けている。