「毛利元就」で活気増す中国地方
新観光イメージ定着目指す

広島県商業観光課長

有馬弘明

「元就」推進協設立

 広島県をはじめ地元が長年にわたって誘致活動してきた、NHK大河ドラマ「毛利元就」の放送が始まった。元就は一四九七(明応六)年に安芸国吉田荘(現在の広島県高田郡吉田町)に生まれ、一生をこの地で過ごした戦国武将だ。
 このドラマでは、初めて中国地方や瀬戸内海が主な舞台に取り上げられ、全国に紹介される。この機会をとらえて広域的なイメージアップと観光・文化の振興、地域の活性化を図るため、昨年五月に島根、広島、山口の三県を中心に、合計六十四団体からなる「大河ドラマ『毛利元就』推進協議会」(会長=藤田雄山・広島県知事)が設立された。
 協議会は、(1)放送記念事業(放送開始記念フォーラム、インターネット・ホームページの開設など)(2)広域観光振興事業(広域観光ルートの開発とガイドブック、ポスターなどによるPR)(3)地域文化振興事業(元就とその時代について地域文化の視点から考える歴史リレーフォーラムの開催など)の三つを柱に活動している。

村上水軍の大阿武船を復元

 パソコンで、元就ホームページにアクセスしてみられてはいかがだろうか。豪華な景品が当たるクイズも実施している。(アドレス:http//www.hiroshima-cdas.or.jp/motonari/)
 また、県内の関係市町村で、大河ドラマのスタジオセットの再現や関係資料の多様な展示によりドラマの中の元就と元就の実像を同時に紹介する大河ドラマ「毛利元就」博(広島市)。中世吉田郷の町並みを再現した「元就村」(吉田町)、森林公園の展望台整備として行う「中世山城の再現」(広島市)、元就の三男で瀬戸内海方面で活躍した小早川隆景を紹介する「小早川隆景ふるさとハウス」(本郷町)、厳島合戦でも活躍したとされる村上水軍の主力艦「大阿武船(おおあたけぶね)の復元」(因島市)などさまざまな事業が展開されている。このブームに乗り遅れまいと、清酒、菓子、書籍、入浴剤など関連商品も続々と登場してきている。広島を訪れたことのある読者の方々も、「毛利元就」の視点でもう一度訪れていただきたい。

ブームを永遠のものに

 観光に携わるわれわれは、今回のブームを大いに盛り上げるとともに、一過性のものに終わらせることなく、「毛利元就のふるさと広島」という新しい観光イメージをしっかり定着させていく必要がある。
 また、今回の大河ドラマの放送を契機に開発された広域観光ルートや新たに掘り起こされた観光資源の継続的な活用、ドラマを契機として始まった地域間交流(広島県吉田町と島根県広瀬町、広島県大朝町と静岡県清水市など)の継続なども大きな課題だ。





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