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ビタミンα(アルファ)で地域を元気に 木津川フィールドミュージアム構想 |
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木津川フィールドミュージアム推進会議事務局長 |
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和束町企画情報課長 |
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藤田勝美 |
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京都府の南部に位置する相楽郡は、京都と奈良の間にあり、古くは恭仁京と呼ばれる都が置かれるなど千三百年を超える長い歴史を誇り、太平記の舞台としても知られている。
この相楽郡の東部に位置する加茂町、和束町、笠置町、南山城村の四町村では、地域の歴史・文化・自然などの地域資源を守り、発展させ、地域づくりや地域整備事業を推進しようと、平成七年に「木津川フィールドミュージアム推進会議」を発足した。この四町村の地域資源−史跡・文化財などの歴史資源、民族芸能や文化施設などの文化資源、体験農場や茶畑、朝市などの産業資源、森林や動植物などの自然・環境資源等−を展示物として、地域全体を「青空自然博物館=フィールドミュージアム」に見立てた取り組み、木津川フィールドミュージアム事業を計画した。
地域を「博物館」に見立てたまちづくりは、京都府内でも初めての試みである。
関西文化学術研究都市として開発が進む郡西部に対し、過疎化が進むこの地域は、郡西部と東部のバランスのとれた地域づくりを目指し、第四次京都府総香i株)J発プロジェクト「木津川右岸開発地域整備構想」で、「自然文化エリア形成ゾーン」に位置づけられており、木津川フィールドミュージアムは、この整備イメージをより具体化するものとなる。
「木津川フィールドミュージアム」の取り組みは、これまでのような観光キャンペーンとは全く異なり、従来一地域に流入していた人びとを隣接の他地域へ移動させ、広域にわたって人びとが移動することで、四町村の一体的な観光開発・整備を狙いとし、各町村のエリアを展示室に見立て、「第一展示室」から「第四展示室」で構成、各展示室をつなぐ順路を設定している。
さらにフィールドミュージアムでは、博物館としてのガイドパンフレットの作成「広域地域青空博物館」としてのイメージを強調するためロゴシールの作成や、テレビ・新聞などで広報活動を行い、地域住民の地域への再認識のきっかけにし、新たな地域資源の発掘や文化の創造、「フィールドミュージアム」の運営への参加、既存の観光事業・生涯学習事業・教育事業・産業振興事業など、地域がこれまで取り組んできた事業を、「フィールドミュージアム」の展示素材として位置づけ、地域の再発見や地域内外の人びとの関心を呼び起こせるような情報を提供することで、既存活動の活性化に住民自身の手によって取り組まれるようになればと考えている。
木津川フィールドミュージアムの愛称を「ビタミンαミュージアム」とし、平成八年三月から具体的な活動が始まった。
この「ビタミンαミュージアム」は、地域の特産品「お茶」「野菜」には元気のもとであるビタミンが豊富に含まれ、歴史、文化、自然環境などの豊かな地域資源は、心を元気にし、リラックスの脳波「α(アルファ)波」を誘導するとして名付けられた。
まず手始めに三月九日〜十七日までスタンプラリーを実施。これにあわせて各町村の見所や特産品などを紹介したガイドパンフレットも作成し、郡内はもちろん他府県にも広くPRした。
このスタンプラリーは、四町村を広く知らしめるだけでなく、いままでのガイドパンフには載っていない展示品や観覧ルート、感動など、参加者(観覧者)の新たな発見を募り、参加者の声で創るビタミンαミュージアムを目指して実施したものである。スタンプラリー期間中の参加者はおよそ二千五百人で、パンフレットに付けたアンケートハガキには、参加しての感想のほか、αミュージアムに望むもの、整備すべき点などさまざまな意見が寄せられた。
その多くは、大都市近郊にありながら、自然、環境、景観が豊かなことへの驚きと感動で、心身のリラックスと解放感が味わえる場所としてPRすることができた。
また、平成八年十一月一日から九年三月二十三日までは、「コケコの森黄金伝説」スタンプラリーを実施している。
このラリーは、元弘の乱で笠置山にこもった後醍醐天皇が大切にしていた「黄金のニワトリ像」を、森の中に埋めたという言い伝えをもとに計画されたゲーム感覚のスタンプラリーになっている。
またスタンプ帳には、名所の拝観料、みやげ品店の割引も付け、より多くの人が地域を訪れるよう工夫している。
その他の活動として、環境をテーマに音楽活動を続けている関西の大学生らのグループの合宿の誘致と合宿に対する支援、地元商工会にビジネスチャンスを提供するため、京都市内の中小企業異業種グループとの交流会をもった。
今後、“「ビタミンαのミュージアム」といえば相楽郡の四町村”と言ってもらえるように、新しい地域資源・人的資源の発掘と広域的・有効的な利用、そしてさらに連携を密にして知名度を高め、地域の活性化を図っていきたいと考えている。
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