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徳島市
安心して子供を産み、育てよう
アンケート結果踏まえ事業を展開 |
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徳島市子育て支援課課長補佐
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岡田元成
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徳島市は、四国東部に位置する人口二十六万八千人の県庁所在都市である。市の北部を流れる「四国三郎」吉野川をはじめ、市内には多くの河川が流れており、豊かな緑とともに、良好な都市景観を形成している。
また、夏の風物詩である阿波おどりや伝統芸能である人形浄瑠璃など、徳島の風土と歴史が育てた個性的な独自の文化が息づいているまちである。
宣言の経緯と目的
当市においても少子化が進んでおり、平成十年には合計特殊出生率が一・二九まで低下し、過去最低を記録した。
少子化の進行は、児童の健全育成の面からも重大な問題だが、同時に、労働力人口の減少など、社会全体にもさまざまな影響を与えることが懸念されている。
また、核家族化や都市化の進行、さらには就労形態の多様化などによって、子育てと仕事や社会活動の両立に悩む保護者も多くなっている。
そこで、当市が将来にわたり活力ある社会を築いていくために、地域社会と行政が一体となって「安心して子供を産み、ゆとりをもって健やかに育てる」ことを緊急な課題として、総合的に少子化問題に取り組んでいくこととした。
そのため、当市の総合的な子育て支援の出発点として、平成十三年六月に子育て支援都市宣言を行った。
この宣言を徳島市の意思としてアピールするため、十三年六月市議会定例会に宣言を議案として提案し、議決を得た。
また、宣言の理念を具体化し、子育て支援を総合的に推進していくための指針として、「徳島市子育て支援計画」を策定した。
さらに、庁内においては、宣言を全庁的体制で推進するため、「徳島市子育て支援推進本部(本部長=第一助役)」を設置した。
宣言後に当市の小学校低学年までの子供の保護者を対象に、子育て環境に関するアンケート調査を実施し、その結果などを踏まえ、次のような施策を実施してきた。
| | <子育て支援都市とくしま宣言>
未来を築く子どもたちの幸せと
ふるさと徳島の発展を願い
安心して子どもを生み
ゆとりをもって健やかに育てることができるまちをめざし「子育て支援都市とくしま」を宣言します
一、子どもに優しいまちづくりを推進します
一、子育てに優しいまちづくりを推進します
一、子育てを支援するまちづくりを推進します |
親子ふれあいプラザの開設
十三年十一月に、子供からお年寄りまで、すべての市民の健康づくりを進める拠点施設として徳島市生涯福祉センター(愛称は「ふれあい健康館」)を建設した。この施設内に、在宅で子育てをしている家庭のためのスペースを確保して、地域子育て支援センターを設置し、「親子ふれあいプラザ」と命名した。
ふれあい健康館には駐車場が二百台分確保されており、また、乳幼児の健康診査や予防接種を行う保健センター、夜間休日急病診療所などが併設されていることから、親子ふれあいプラザには一日平均約百八十人の利用者があるなど、子供や親の交流の拠点となる場として好評を得ている。
また子供連れで外出したときに困るのはトイレである。過去に建設された公共施設には、多目的トイレが整備されていないのが現状であった。
そこで、コミュニティセンターや体育館など、不特定多数の人に利用されている当市の公共施設のトイレに、ベビーシートやベビーキープの整備を行った。
さらに、子供連れで市役所を訪れる人たちのために、本庁舎一階に乳幼児が遊べるプレイルームを設置した。
こうした取り組みが民間施設にも広がり、子育てに優しいまちづくりの実現につながることを期待している。
私立の認可保育園においては、ほぼすべてで延長保育が実施されているが、市民ニーズに対応するため、市立保育所においても、延長保育や乳児保育の拡大を進めている。
情報提供の充実
都市化や核家族化が進む中、宣言後に実施したアンケート調査の結果においても、子育てに関する情報が子育て中の親などに十分伝わっていないところが見受けられた。
そこで、さまざまな情報を分かりやすく提供するために、各種制度や施設の利用案内などを網羅した子育て支援総合冊子を作成するとともに、携帯電話対応ホームページにも旬の情報を掲載して提供することとし、現在作業を進めている。
当市には現在児童館が十六あり、従来は主として小学生の放課後の遊び場として、平日の午後から夕方まで開館していた。
ところが、乳幼児が運動量の多い小学生と一緒に遊ぶのは危険だとの指摘があることから、乳幼児を持つ保護者からは、午前中の開放を要望する声が多かった。また、アンケートの結果によると、雨の日や暑いとき、寒いときの遊び場に困るという意見や安全な遊び場を望む声があったため、昨年七月から平日の午前中も開放して、主として乳幼児とその保護者の交流の場として利用していただいている。なお、土曜日については、昨年四月から終日開館している。
ボランティアによる出前講座
一方、地域全体で子育てを支援する目的から、親子ふれあいプラザを拠点に、ボランティアで子育てを応援・支援したいという子育て経験者や栄養士などを子育て応援・支援団として登録し、児童館や子育てサークルなどの要請に応じて、遊びの指導や子供の健康管理など、さまざまな分野で出前講座を開催している。
当市の宣言の理念としては、子供や子育て中の親などに対するいろいろな事業を実施するだけでなく、直接子育てをしていない人たちも、ボランティアといった方法で子育てに参画することができる環境づくりに努め、それによって市民協働のまちづくりを進めていくことが重要であると考えている。
また、子育て支援事業の実施については、今後とも限られた財源の中で、市民ニーズを十分踏まえながら、計画的な推進に努めていきたい。
