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イメージリーダーに白神山地 「青森」そのものをブランドに |
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青森県ABM調査研究プロジェクトリーダー |
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村下公一 |
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青森県はすばらしい商品や資源がたくさん眠っているにもかかわらず、際立った魅力をアピールすることができず、十分な競争力を発揮できないために苦戦しているのが実情ではなかろうか。
そんな状況を何とか打破しようと、青森県庁内の若手職員十四人が志を一つに集まり、部局横断型の調査研究プロジェクトチームを結成し、「青森」の地域としてのブランド(地域版コーポレートブランド)構築をテーマに、調査研究にチャレンジした。これは、地域の立場からブランドについて考えたまさに新しい試みなのである。
具体的には、本県のあらゆる商品やサービスなどの競争力アップを図るべく、新たな戦略として、「地域」そのものに「ブランド」を適用してみよう、ということなのである。とかく前例主義が横行する役所の論理の中で、どこも挑んだことのない斬新なテーマだけに、少しばかり、県庁内での逆風もなかったわけではないが…。
昨年、電通総研と共同で、首都圏で行った観光イメージ調査の結果、本県の観光力指数は何と予想を上回る全国七位! 北海道や京都などにこそ及ばないが、東北、北関東、北陸の中ではトップという好結果を得ることができた。
なぜこのような好結果につながったのか? いろいろと探ってみた結果、そのカギを握っているのはどうも「白神山地」や「下北半島」らしいということが分かってきた。いずれもが持つ「自然」や「ミステリアス性」という要素は、とくに、何度も青森を訪れるファン層(いわゆるヘビー青森トラベラー)には非常に高く評価・支持されているのである。
一般的に、ブランド化の基本要件として(1)差別化(2)約束性(3)顧客満足(4)一流性─などが挙げられるが、「青森」の個別資源を見ていったところ、この要件を満たすものとして最も高く評価されたのが世界自然遺産「白神山地」だったのである。
かといって、決して白神山地の観光開発を促そうとしているのではない。むしろ、観光地化していないところに白神の魅力があるのであり、この高いブランド性をもつ資源白神をイメージリーダーにした地域ブランドの再構築、つまりは白神起点の統一的コンセプトで本県の地域資源群を再定義することを提案した。自分を見つめ直す(人間性を回復する)機会を提供できるような旅、これを演出するイメージとして白神が使えるのではないかと考えている。
しかし、今回の調査で、本県の白神山地は、意外にも一般の認知度がそれほど高くなかった。これをどう高め、さらなるブランド化を図っていけるかが今後の課題だ。
「白神」を生かさずして「青森」の地域としてのブランド化は難しいと考える。なぜならば、「白神」は、「青森」の「キムタク(?)」のような存在なのである。
地方分権が進み、地域間競争の一層の激化が予想される中、地域活性化のための新たな起爆剤として、「地域ブランド」という新たなコンセプトをぜひ全国の自治体の皆さんに提唱したい。また、その確立に向けて、官民一体で、全国に先駆け大胆かつ果敢に挑戦していきたい。
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