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ミュージアム紹介

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企業家精神を伝える
大阪企業家ミュージアム

大阪商工会議所大阪企業家ミュージアム

勝山英一郎

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 大阪は昔から「天下の台所」としてわが国経済をけん引してきた。また進取の気性に富み、チャレンジ精神あふれる企業家をあまた輩出してきた都市でもある。大阪商工会議所は、このような企業家たちの志と英知、創意工夫を後世に伝え、次代を担う人材の育成をはかるため、大阪企業家ミュージアムを開設した。
 当ミュージアムは平成十三年六月、大阪市および大商会員企業の協力を得て、大阪産業創造館にオープン。テーマは、「企業家たちのチャレンジとイノベーション」である。館内を「プロローグシアター」「主展示エリア」「デジタルアーカイブ」「企業家ライブラリー」に分け、豊臣・徳川の時代から現代に至るまで、大阪で活躍した企業家たちの事績を紹介している。とくに「主展示エリア」では、小林一三氏、安藤百福氏など明治以降の大阪で活躍した企業家百五人を取り上げ、彼らが何を成したかだけでなく、なぜ、どのようにして、どのような思いで事業を成し遂げたのか、解説している。
「志、変化、先見、挑戦、創意、自助、意志」、当ミュージアムのキーワードとなる「企業家精神」とはこの七つを指す。当ミュージアムが紹介している企業家は、いずれも、市井の声なき声に耳を傾け、その時々の変化をいち早く察知して市場のニーズを的確にとらえ、自身の企業家精神を総動員して、事業という形でそれに応えている。彼らの企業家精神を、具体的に来館者に伝えることが当ミュージアムの使命である。
 たとえば、黒田善太郎氏が創業したコクヨ。社名は国誉すなわち、「国の誉れ」という意味である。また、井植歳男氏が戦後創業した三洋電機。三洋とは太平洋、大西洋、インド洋を指す。わずかな人数でスタートした直後から、この三つの海洋につながる国々、すなわち全世界を相手に事業を展開していこうという気概が込められている。このように、社名一つを取り上げても企業家たちの思いを感じ取ることができる。
 わが国は現在、戦後の成長を支えてきたさまざまなシステムがほころびを見せ、変革の時を迎えている。企業家精神は起業家だけに求められるものではない。産業界のみならずあらゆる分野、あらゆる組織において、イノベーションを断行できる人材が求められている。変革の時代はチャンスの時代でもある。ミュージアムを訪れた人びとが、大きな足跡をしるした先達の心に触れることで、企業家精神を奮い立たせ、変化を友として新たな時代を切り拓(ひら)いていくことを願っている。
 ミュージアムの来館者数は開設以来、既に一万二千人を超えた。企業経営者をはじめ自治体関係者まで、全国各地から見学が相次いでいる。さらには中学生や高校生が、「総合的な学習の時間」の一環として、企業家のことを調べ、彼らの創意工夫やチャレンジ精神を学ぶために来館しており、幅広い層から支持を受けている。
 来館者からは「企業家たちの奮闘がよく分かった。われわれもがんばらなければならない」「経営のヒントを得ることができて、とても参考になった」など、高い評価をいただいている。
 魅力あふれる地域には、活力ある人材が集まっている。当ミュージアムに一人でも多くの来館者を迎え、来館者が企業家精神を発揮して、それぞれの地域の発展に貢献されることを願っている。

※展示企業家リスト、入館料、開館日および開館時間などは、
http://www.kigyoka.jpをご参照ください。



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