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 宮崎県椎葉村 
 
民俗芸能を通した
 地域間交流
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椎葉民俗芸能博物館の活動

 宮崎県椎葉村は九州山地のほぼ中央に位置し、村内の九〇%以上は山林が占めている。「しいば」の名は、江戸中期以後は平家落人の里として全国に知れわたっており、戦後は吉川英治の『新平家物語』の舞台としても登場したことがある。
 この山村が神楽の里として知られるようになったのは意外と遅く、昭和五十年代に入ってからのことである。村内二十七地区にさまざまな夜神楽が伝承されており、ほかにも、臼太鼓踊りなどの風流芸能や、ひえつき節などの民謡四十数曲が伝えられていることも分かってきた。
 そこで、全国にも比類のない民俗芸能・音楽を後世に伝え、そして、観光や文化活動にも利用しようと考え出されたのが、椎葉民俗芸能博物館の建設である。平成九年四月の開館以来、入館者は五万人を超え、椎葉の民俗芸能はもとより九州各地からも公演を行っている。常設展示も椎葉のみならず九州全域からアジアを見据えた内容を展開しており、解説は、英語・ハングル・中国語を採用し、外国からの見学者にも対応できるよう配慮した。平成十二年十二月には、国際交流基金によるアジア伝統芸能保存振興シンポジウムのメンバー(韓国・ベトナム・タイ・インドネシアから参加)が本村を訪れ、地元神楽の舞手との交流会も行った。
 民俗芸能による地域づくり活動は、今では国際交流へと大きく羽ばたいている。

写真:臼太鼓踊りの展示


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