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地域だより

ICカードで休日も証明書交付OK─水沢市

 岩手県水沢市は、五月十日から、ICカードを利用した行政情報システム「情報KIOSK(キオスク)」の運用を実験中である。市役所の窓口が時間外や、休日、年末年始でも、住民票、各種証明書の自動交付が受けられるシステムで、市民サービスの向上が期待されている。
 この実験には、市民モニター三百三十人が参加し、その利便性を試しているが、「早くて便利だ」と好評で、九月からは本格的に導入される見通し。
「KIOSK」は、小さな売店という意味で、住民票などがいつでも入手できるので名付けられた。愛称Zカードという、この市民カードは、一般のキャッシュカードと大きさが同じで、端末機にかざすだけで読みとり可能な非接触型のICカード。容量の大きい集積回路が組み込まれているので、磁気カードに比べて多くの情報が書き込める。
 市では、まず市役所と市立図書館に端末機を設け、住民票や印鑑登録証明書などの発行を始めたほか、端末機からインターネットを通じて図書館の蔵書検索や貸し出し予約もできるようにした。八月からは、公共施設の利用予約もできる。また、九月からは、市内五カ所の地区公民館に端末機を設置、この段階で、希望する市民にICカードを無料で交付する。市は当初、一万枚のICカードを準備し、不足すれば追加する予定。十四年度からは、市立病院の再来診療受付もできるようにする。
 このように一台の端末機で総合的な行政サービスが受けられるのは、全国で初めてだという。

ふるさとへ心のメッセージ、熊野出身者らが単行本

 熊野古道で知られる和歌山県熊野地方の出身者四十七人が、「ふるさと熊野」の青少年たちを励まそうと、このほど『故郷熊野の若人達へ─縁の人からの手紙』(1・2・3・4部作)と題する単行本を刊行した。
 関東、関西の各分野で活躍中の熊野の出身者たちが、少年時代の思い出や、社会人になってからの自らの生きざまを赤裸々につづり、荒廃した現代社会に生きるふるさとの青少年たちへの励ましと、いささかでも生きる力になれば、と思い立ち、地元で編集出版に携わる疋田真臣氏(元県立高校長)がまとめ役となった。
 都会在住の各界の有識者たちが三〜八ページずつ執筆(写真付き)したその内容は、故郷を愛し、青少年たちへの思いやりがあふれ、感動させられる。
「子供たちに、いつか先輩たちの話を聞かせたいと思っていた。いずれ都会へ出ていく子供たちの不安を取り除き、熊野出身に誇りを持ち、しっかりと生きてもらいたいという願いが込められている」と疋田氏は語る。
 四冊ともA5判で、一冊が七十〜百ページぐらい。価格は、四部セットで三千円。問い合わせは熊野文化企画(新宮市千穂2-3-8。TEL0735-22-2364)

不妊治療費を町が70%助成─石川県川北町

 石川県川北町は、福祉、少子化対策の一つとして、不妊症治療を受けている町内の夫婦を対象に、今年度から年間治療費(上限百万円)の七割助成を始めた。
 不妊症治療は、医療保険が適用されないケースが多く、費用も高いため、治療を途中で断念する夫婦も少なくない。このため町では、子供を生みたくてもできない夫婦の経済的負担を軽減しようと、全国的にも例がないといわれる、この試みを実施することにした。
 人工授精をはじめ、医療保険の対象外となる不妊症治療のすべてを対象とし、夫婦のいずれかが治療を受けていれば、第一子が生まれるまでの間、年間七十万円を上限に助成する。
 今年度予算は、最高七十万円として十人分、計七百万円を計上しており、不足すれば補正予算に追加計上する。まだ助成の申請はないが、問い合わせは数件あるという(六月末現在)。
 町の人口は、約五千人。年間の出生数も六十人程度にとどまっており、町にはこの措置が出生数増加につながれば、との期待がある。

町民の庭園を観光客に開放─長野県小布施町

 観光地としても著名な長野県小布施町で、この五月から町民の庭園が観光客に無料で開放され、好評を博している。花で美しくかざられた庭園で、町民と観光客が交流する新しい観光スタイルの誕生にもなる、と地元では期待している。
 二十年前から、花のまちづくりと取り組んでいる小布施町では、花づくり先進地のヨーロッパ視察研修も続けており、そこで今回の「オープンガーデン」のヒントを得た。
 町では、「フラワーコンクール」と「小布施景観賞」で受賞した家庭に協力を呼び掛けたところ、三十八軒が「オープンガーデン」参加に応じた。
 参加家庭の庭園を写真入りで紹介した「小布施オープンガーデンマップ」を五千部作成して、町内の要所に置いた。観光客は、それを基に庭園を自由に見て歩くが、参加家庭でも入り口に案内板を表示している。開放するのに都合が悪いときは、入園ご遠慮ください、の案内板を掲げている。
 オープンガーデンをスタートさせてから、庭園を見たいという観光客が後を絶たず、町では「花見がてら、町民との交流を望む観光客が増えているのでは」と話している。

高岡市、8月下旬に恒例の野外音楽劇

 富山県高岡市は、日本では最大規模の野外音楽劇「越中万葉夢幻譚」を八月十九、二十の両日、高岡古城公園本丸広場で開催する。
 奈良時代に越中国府の置かれた同市には、万葉集の編者といわれる歌人大伴家持が、国守として五年間滞在している。また、源平盛衰記や太平記など歴史上のエピソードを生み出したところでもある。このため、同市では「万葉のふるさとづくり」を目指したさまざまな事業を実施しており、今回十二回目を迎える野外音楽劇もその一つ。市民から公募した約千人が時代衣装でキャスト、スタッフとして参加、音と光のスーパースペクタクルの音楽劇が繰り広げられる。「越中万葉夢幻譚」は、作曲家で劇作家として知られる藤本壽一氏が書き下ろしたもので、毎年六千人ぐらいが観劇する。

第14回地域イベント実務研修会
参加者募集中!!

(財)地域活性化センターでは、毎年好評の「地域イベント実務研修会」を本年も開催します。「企画入門」と「実践応用」の2コースを開催し、実務経験に応じた知識が学べます。参加申込の締め切りが迫っていますので、参加ご希望の方は、お早めにお申し込みください。
研修施設を兼ねたホテルにおいて、合宿形式で行います。
●企画入門コース
9月27日(水)〜29日(金)
講師:二瓶長記氏(イベントクリエーター)
*地域イベントに初めて携わる方を対象に、基礎からイベントを理解し、イベントの魅力、イベントの企画方法などについて学びます。
●実践応用コース
10月4日(水)〜6日(金)
講師:新藤健一郎氏(地域振興コンサルタント)
*地域イベントの実務経験のある方を対象に、具体的な事例に即して、これからのイベントのあり方について考えます。
〈会場〉東京弥生会館(東京都文京区根津)
〈募集人員〉各コース 定員各40人
*申込者多数の場合は、書類選考の上決定します。
〈申込期限〉8月11日(金)
〈費用〉各コース 1人30,000円(宿泊費込み)
●講師プロフィール
企画入門コース●二瓶長記(にへい・ながき)
イベントクリエーター
 1939年福島県生まれ。演劇活動を経て、(株)タップクリエートを設立、イベントによる地域振興に携わる。地域イベントのほかに観光振興、地域振興策定業務をはじめ、ソフト戦略を通した地域活性化を指導している。著書に『実践イベントおこし』『イベントからのまちづくり』『まちが目覚めるとき』ほか。
実践応用コース●新藤健一郎(しんどう・けんいちろう)
地域振興コンサルタント
 1943年群馬県生まれ。ペルージャ大学(イタリア)留学を経て、現在樺n域戦略研究所所長。地域活性化コンサルティングと事業計画策定、地域イベント企画指導、グリーン・ツーリズム、特産品開発等の指導・講演等を手掛ける。著書に『新藤健一郎のむらおこし設計図』『イベント企画の立て方・進め方』『CIの広告活動』ほか。
●申込・問い合わせ先
(財)地域活性化センター業務第1課 宮本・飯田
TEL 03-5202-6136 FAX 03-5202-0755

 

センター通信

決算・補正予算案など可決―理事・評議員会

 (財)地域活性化センターは六月九日、東京都千代田区平河町の全国都市会館で第五十七回理事会および第三十五回評議員会を開き、平成十一年度の事業報告、収支決算、十二年度収支予算の補正などを提案。理事会、評議員会はこれら提案をいずれも原案どおり可決した。
 収支決算は収入十六億八千九百二十三万五千五百六十八円、支出十四億五千七百三十八万二百三十一円、次期繰り越し二億三千百八十五万五千三百三十七円。
 事業報告では、インターネットホームページ「地域づくり百科」の中の検索システム「地域情報ファインダー」の充実に努めたこと、新規に『これでわかるUターン Jターン Iターン ガイドブック』と、『地域イベントハンドブック』を作成したこと、地域リーダー養成塾修了者への支援と、初の修了者実態調査を行ったこと、ペルー・ボリビア移住百周年記念事業として日系人青年リーダー四十四人を日本へ招待したこと、民間会員懇談会を初めて開催したこと―などが主な内容である。
 また、十一年度収支決算に基づき、十二年度収支予算を補正し、補正後の予算を十五億五千八百四万四千円とした。
 さらに、地域活性化センターの小林房吉理事の辞任に伴い、後任に西村武典氏(熊本県牛深市長)、杉本光伸参与の辞任に伴い、後任に小牧誠一郎氏(全国都道府県議会議長会会長、京都府議会議長)をそれぞれ選任した。
 評議員には、新たに生嶋文昭(船橋市助役)、篠田伸夫(全国町村議会議長会事務総長)、奥田陽一(伊藤忠商事株式会社経営企画担当役員)、鈴木勲(富士通株式会社専務取締役)、伊藤薫(株式会社日本興業銀行産業調査部長)、宮川和雄(住友信託銀行株式会社執行役員)、林省吾(自治省総務審議官)の各氏が選任された。

笑顔がいちばん!放送予定

8月6日──島根県島根町、八束町
      海の魅力満載!

8月13日──岩手県江刺市、岩手町
      蔵を活かした街づくり

8月20日──高知県赤岡町、物部村
      宵闇に輝く土佐絵巻

8月27日──富山県大山町、滑川市
      夏の夜の戦国絵巻

TBS系、毎週日曜日
午前7時〜午前7時30分
*一部で放映日時が異なる地域があります。

首長来訪

●6月2日   京都府伊根町   向井義昶町長
●6月6日   岐阜県高山市   土野守市長
●6月6日   佐賀県伊万里市   川本明市長
●6月7日   長野県飯山市   小山邦武市長
●6月9日   北海道ニセコ町   逢坂誠二町長
●6月15日   埼玉県羽生市   今成守雄市長
●6月23日   島根県松江市   松浦正敬市長
●6月30日   島根県大東町   井田徳義町長


第9回地域産品・観光おこし研修会

(財)地域活性化センターでは、地域産品や観光事業に携わる皆さんを対象に、地域資源を生かした商品開発および観光資源づくりの着眼点・手法などの習得を目的とした「第9回地域産品・観光おこし研修会」を開催します。
地域産品・観光おこしを担当される皆さんは、奮ってご応募ください。
主催=(財)地域活性化センター、(社)日本観光協会
日程=平成12年11月16日(木)〜17日(金)
会場=パシフィコ横浜(JR、東横線桜木町駅徒歩12分)
   横浜市西区みなとみらい1―1―1
研修内容=先進事例の紹介、専門の講師による講義およびビデオを用いたグループ演習など。
●地域産品開発の先進事例の紹介
 木村修氏(伊賀の里モクモク手作りファーム社長)
●地域産品・観光おこしの紹介
 前田豪氏((株)リージョナルプランニング代表取締役社長)
●ビデオ研修の講評・解説
 鈴木俊博氏(グリーンビジネス・プロデューサー)
募集人数=100人(先着順)
参 加 費=15,000円(受講料、昼食代、交流会費含む)
●お問い合わせ先
(財)地域活性化センター 業務第2課 担当:飯野・長友
TEL 03-5202-6137 FAX 03-5202-0755

イベントコーナー

日本橋プラザビルイベントスペース

6月実施イベント
6月1日〜2日   小田原市(神奈川県)    小田原を味わう2日間
6月7日〜8日   飯山市(長野県)   北信州飯山市の観光と物産展 
     
8月予定イベント
8月24日   石岡市(茨城県)    
8月29日〜30日   中之条町(群馬県)    
8月31日   開城町(茨城県)    


ふるさと情報プラザイベントスペース

6月実施イベント
6月5日〜16日   徳島県   徳島県観光物産展
「ジャパンフローラのすぐ先、徳島へ行こう」 
6月19日〜30日   中国五県物産観光協議会   中国五県観光展
       
8月予定イベント
8月17日〜24日   石岡市(茨城県)  
8月28日〜9月8日    (財)大阪オリンピック招致委員会   


〈お知らせ〉
地域産品をPR・販売したり、観光情報・宣伝の場として、日本橋イベントスペースと、ふるさと情報プラザのスペースを自治体の方々に無料で提供しています。必要なテント、パネル、音響設備なども無料ですので、ご活用ください。詳しくは当センター業務第2課(電話03-5202-6137)まで。

■9月号予告
特集=スポーツによる元気なまち

■編集後記


▼企業の再編、倒産、リストラなどで、世の中、失業者が少なくないが、ここらで一念発起して伝統工芸品づくりの世界へ飛び込むという手がある。
 この世界は今や、後継者難にあえいでいる。才能もあるが、やる気をもって勉強すれば、将来、伝統工芸士になれる道もある。心ある人、文化的で、やり甲斐のあるこの仕事に志願してはいかが。
▼「二十一世紀の伝統工芸品産業のあり方研究会」が最近、報告書を発表した。その座長が今号に基調原稿を執筆された宮崎清・千葉大教授。この分野の第一人者だ。「産地プロデューサー制や、全国の伝統工芸品を紹介するネット上のデータベース構築など、これからは地方と一体で進めたい」と意欲的である。
▼最終ページの「イベントコーナー」は、日本橋プラザビルと有楽町のふるさと情報プラザで実施した自治体のイベントを紹介しているが、今月号から当月分の「イベント予定」も掲載することにした。また、「次号の特集予告」も、編集後記の後に紹介する。読者のご要望にこたえたものである。(なべ)




●8月号の目次へ