aozora.GIF kawa.GIF



tensen.gif

秋田県
スポーツ大会開催、「わが町の競技」につなぐ

秋田県ワールドゲームズ推進室長

佐藤庸弘

tensen.gif

 二〇〇一(平成十三)年八月十六日〜二十六日までの十一日間、秋田県の六市町村を会場として、「第六回ワールドゲームズ秋田大会」が開催される。

アジア初の開催、32競技を展開

 ワールドゲームズとは、スポーツ本来の楽しみを追求するために、各競技のトップクラスの選手が一堂に集まる大会である。第一回大会が一九八一年、アメリカのサンタクララで行われて以来、四年に一度、夏季オリンピックの翌年に開催されてきた。過去五回の大会はいずれも欧米で行われてきたが、今回はアジアで初めての大会となる。日本でもおなじみのボウリング、綱引き、エアロビックなど、オリンピック競技以外の公式二十七、公開五、合わせて三十二競技が行われるマルチスポーツイベントである。参加選手・役員は約三千人で、世界八十の国と地域から秋田に訪れる。

ニュースポーツを町の顔に

 大会開催の目的は、あたりまえのことながら「競技を楽しむ」ことである。競技の世界トップアスリートを目の前で見ることができる。このことは、ニュースポーツの定着・競技人口の増加をもたらすことになるであろう。
 そのほかに、国際交流の拡大や、海外観光客の受け入れ態勢の整備など、副次的なメリットも少なくないが、県では地域づくりの視点から、市町村とともに「わが町・わが村・一競技」事業を推進している。
 県南部に位置する六郷町では、オランダが発祥といわれる「コーフボール」(バスケットボールに似ている競技)の会場だが、二年前に秋田県コーフボール協会を設立し、海外からチームを招へいして講習会や交流会を開くなど、町を挙げての大会準備に余念がない。町全体が一つにまとまることで、世代の断絶が危ぐされる時代に、町民の共通の話題となり、コミュニケーションの活性化にも役立っているようだ。
 また、大規模農業で有名な大潟村では、日本でも有数の水上スキーコースが設置できるという地理的条件にも恵まれ、この地を日本の水上スキーのメッカにという動きも出てきている。

地域活性化にも効果期待


 発想を転換すること、すなわち日本に根付いていない競技に取り組むことで、「○○競技といえば、日本では○○町」と認知され、それをまちおこしにつなげていこうという考え方である。いわば、既存市場にはないスポーツのブランド化と言えるだろう。
 スポーツは本来楽しむものであり、「おらが村では、△△競技」と、自分の村をひとことで言える生涯スポーツに取り組むことで、一過性でない、住民の健康増進やコミュニケーションの広がりにつながり、さらには県外に情報発信することで、その地域住民が自信と誇りをもてることになるであろう。
 二十一世紀元年、ワールドゲームズを契機として、スポーツとコミュニティの新しい関係で地域活性化を図りたいと考えている。

●前ページへ戻る

●1月号の目次へ