地域再生実践塾

 
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 長野県小布施町
 景観によるまちづくり


■ 日 時  平成21年9月14日(月)〜16日(水)
■ 会 場  山翠楼
         (長野県上高井郡小布施町大字小布施10-20)                                               ■ アクセス 長野電鉄小布施駅より徒歩15分

※第3回 小布施町は、終了しました。多数のご参加を頂き、ありがとうございました。

 第三回目は、九月十四日から三日間、「景観によるまちづくり」をテーマに、全国各地から三十一人の参加のもとに開催しました。
小布施町のまちづくりの取組みは、常に住民が主体となり、専門家を交え、行政と協働して進められてきました。現在も、農村振興、産業育成、景観資源や地域資源の発掘・利活用、ワークショップなど、数多くの取組みが行われています。住民同士が家業を持ちながらも多くの任意団体を結成し、まちづくりの未来に向けて活動している事実は、人口一万二千人の町の規模からしても驚異的といえます。
 今回は、東京理科大学教授で、小布施町と東京理科大学が共同で設立した「まちづくり研究所」の所長を務める川向正人氏を主任講師に迎え、景観形成を起点に始められたまちづくりの取組みを講義形式で振り返り、フィールドワークを通してまちの実像を知った後に、小布施町が将来どのようなまちづくりを進めるべきか、提言を行うというカリキュラムに基づき、まちづくりの理念はどのようであるべきか、実践的に考察しました。

 

〜「外はミンナのもの、内はジブン達のもの」〜
 初日は、主任講師の川向氏が小布施町のまちづくりにかかる総論の講義を行った後に、小布施町の修景事業に主導的な役割を果たした(株)小布施堂代表取締役・市村次夫氏が、地域の有する歴史的・文化的側面の重要性を踏まえつつ、修景事業のきっかけとその取り組みについて講演しました。

また、修景事業のみならず、小布施町の公共建築の多くを手掛ける建築家・宮本忠長氏、久保隆夫氏と川向氏との鼎談では、「外はミンナのもの、内はジブン達のもの」という理念、いわば住民の持つ「公」の意識が実現させた修景事業の空間デザインについて、専門家の視点からの解説が行われました。
また、財団法人北斎館理事長・唐沢彦三氏は、自身の四期十六年に亘る町長としての経験に触れつつ、私家の庭を訪れる人々に開放する「オープンガーデン」や、町民の欧州視察研修、拠点施設の整備など、「花のまちづくり」に取組んだ実績を紹介しました。

 

〜小布施のまちづくり、その第2ステージに向けて〜
2日目は、川向氏のコーディネートのもと、小布施のまちづくりの未来を担う若手住民である、小布施ワイナリー・曽我彰彦氏、(株)
松葉 屋本店代表取締役・市川博之氏、(有)穀平味噌醸造場代表取締役・小山洋史氏が、それぞれの目指す将来的な取組みの事例を発表しました。
フィールドワークは2部構成で行われました。前半は、少人数の班に分かれ、小布施町中心部の自由視察を行いました。後半は、参加者全員がバスで移動し、郊外の農村部を歩き、残されている蚕室建築や文化財、栗林や里道などの景観を視察するとともに、小布施ワイナリーや果樹園の協力を得て、小布施町の郊外で行われているまちづくりの取り組みを学びました。

 

〜生き生きとした景観から、生き生きとした町へ〜
 2日目のフィールドワーク終了後、参加者は再び班別に分かれ、これまでのカリキュラムの全体を踏まえつつ、小布施町のまちづくりの未来について、提言をまとめました。
3日目は、小布施町長・市村良三氏、副町長・小西勝氏を迎え、前日にまとめた提言を各班が発表し、主任講師・川向氏と市村町長を交えて、講評及び検討を行いました。
 最後に、主任講師・川向氏から、2日目のフィールドワークでの実地体験も踏まえた総括講義が行われ、「まちづくりマニフェスト」と題して、9カ条の提案が行われました。鳴りやまぬ大きな拍手の中、小布施町での地域再生実践塾は幕を閉じました。

 


 長野県小布施町の概要


長野県小布施町(人口11,478人:平成21年4月1日現在)は、長野県北東部に位置し、千曲川の清流を臨む農業と観光の町です。リンゴ・ブドウのほか、栗の栽培が盛んで、栗を使った和菓子は全国的ブランドになっています。中世以来の古刹や屋敷が数多く残っており、また郷土の豪商であった高井鴻山の庇護を受けた葛飾北斎がその晩年に逗留し、数多くの肉筆画を残しています。
 海外にも知られた歴史資源を活かした観光拠点や美術館の整備に加え、「花いっぱい運動」「オープンガーデン」「里道プロジェクト」「小布施ブランドづくり」など住民による意欲的な日々の取り組みによって、小布施町は、現在、国内有数の豊かな歴史文化と観光の町としての地位を確立しています。

 
   
小布施町のホームページはこちらから

 




 主任講師

                                                   東京理科大学理工学部建築学科 教授
東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長   川向 正人 氏
 
 1950年香川県生まれ。1974年東京大学卒業、同大学院進学。1977〜79年ウィーン大学美術史研究所・ウィーン工科大学に留学。2002年より現職。2005年より東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長兼務。主な著書『風土・地域・身体と建築思考』『20世紀モダニズム批判』『境界線上の現代建築』『現代建築の軌跡?建築と都市をつなぐ思想と手法』『ODSR01?05』の他、訳書『住まいのコンセプト』『現代建築の潮流』など。実践する建築史家として「まちづくり学」に取り組む。


東京理科大学・小布施町まちづくり研究所のホームページはこちらから

川向研究室のホームページはこちらから

 

 開催のねらい


 
 現在、全国的に、景観や伝統文化、自然環境などの地域資源を活かし、住民の生活に潤いを与えるまちづくりを実現したいという気運が高まっています。平成16年に制定された景観法は、住民誰もが良好な景観の形成に積極的に関わる責務があると定めています。
 これを遡ること30年、昭和51年の「北斎館」開館以来、景観形成を起点にまちづくりの取り組みを進めてきた小布施町は、地域産業の振興や新たな文化の創出を図るべく、町民との協働のもと、多様なまちづくりへの取り組みを始めています。
 そこで、小布施町のこれまでの先駆的な取り組みに学びながら、今後のまちづくりの展望についても、考えていきます。

 






 プログラム


●●● 平成21年9月14日(月) ●●●

13:30  開講式・オリエンテーション

13:45  住民主体のまちづくりの展開
     (総論・問題提起)     主任講師  川向 正人氏

14:55  修景のきっかけとその取り組み
     (事例紹介) 鰹ャ布施堂代表取締役  市村 次夫氏

16:05   まちづくりにおける専門家の役割
     (鼎談)     主任講師  川向 正人氏
                 建築家  宮本 忠長氏
                       久保 隆夫氏

17:15  花による景観まちづくり
     (事例紹介) (財)北斎館理事長     唐沢 彦三氏



●●● 平成21年9月15日(火) ●●●

9:00   パネルディスカッション 「小布施のこれから」 
     コーディネーター     主任講師   川向 正人氏
         パネリスト 小布施ワイナリー  曽我 彰彦氏
                  鰹シ葉屋本店  市川 博之氏 
               牛瀦ス味噌醸造場  小山 洋史氏
      

10:40  フィールドワーク (現地視察等)

16:00  グループワーク
           ・ 視察結果の取りまとめ


●●● 平成21年9月16日(水) ●●●

9:00   グループワーク
           ・ 視察結果の発表

11:05  生き生きした景観の創出へ
    (総 括)             主任講師  川向 正人氏

11:55  閉講式


   

 





平成21年度 地域再生実践塾 第3回長野県小布施町 参加者募集チラシ(709KB)


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2009-12-17 更新

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