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石垣島をライトダウンして、家族みんなで楽しもう、満天の天の川
1 “日本一素敵な星空の宝庫”に着目
このような“日本一素敵な星空の宝庫”石垣島で、平成14年に口径20mの電波望遠鏡を備える国立天文台VERA石垣島支局が完成した。これは、日本各地に設置したパラボラを情報ラインでつなぎ、天の川全域の星の距離を測って奥行きを見通し、私たちが住む銀河系の地図を描こうという「ヴェラ計画」の一環であった。 この支局の完成を機会に、地元の天文愛好者団体である特定非営利活動法人・八重山星の会、国立天文台、石垣市、石垣港湾事務所などが、八重山の星文化を守り育て、美しい星空環境をみんなに知ってもらおうと、実行委員会を立ち上げた。 2 「南の島の星まつり」の取組 特定非営利活動法人・八重山星の会等が立ち上げた実行委員会は、「八重山の星文化を守り育てよう!84星座や南十字星の見える美しい星空環境をみんなに知ってもらおう!」ということを目指すものであった。このための取組として始まったのが、「南の島の星まつり」である。 もともと七夕の行事は、現在使われている暦ではなく、旧暦の太陰太陽暦の7月7日に行われていた。現在の暦での7月7日はたいてい梅雨のさなかで、その日にはなかなか星を見ることができない。そこで、実行委員会は、旧暦の七夕の頃に全島ライトダウンを市民へ呼びかけ、近年は都市光でなかなか見ることができなくなった天の川を甦らせ、石垣島の大自然のもと、家族がみんなで楽しく星空観望できるイベントを開催することとした。これが「南の島の星まつり」の始まりである。
平成15年からは、石垣市長を委員長とする「南の島の星まつり」の実行委員会が作られるようになり、「石垣島の全島ライトダウン」として全国的にも話題を呼んだ。 平成16年には、「南の島の星まつり」は、会場の石垣港新港地区サザンゲート広場に、1万人を超す市民・観光客が集まり、ライトダウンされた夜空に甦る天の川や月や星を楽しむ大きなイベントとなった。 また、イベントの開催期間中には、全島のライトダウン以外にも国立天文台施設の公開、天体観望会、記念講演会等様々なプログラムが設けられるようになり、市民や観光客に天の川や夜空の魅力を伝えるられるようになった。 現在は、「南の島の星まつり」は、地元出身の歌手である夏川りみさんや、石垣市星空大使のスクープオンサムバディ等が出演する星空ステージショーも加わり、星空と音楽を楽しみに全国から多くの観光客が訪れるイベントになった。 また、新たな企画として、「星は特産品」と位置づけ、「星」にまつわる商品の展示・販売ブースを会場内に設けるという取組が平成21年から行われるようになり、地域特産品販売の活性化にも着手されることになった。 3 事業の成果 事業の成果を見ると、「南の島の星まつり」は、前述のように全国的にも話題を呼び、星空と音楽を楽しみに多くの観光客が訪れるイベントになり、地域特産品販売の活性化にもつながっている。
また、平成21年に新たに設けた「星の特産品」販売については、将来的にあらゆる分野で星にちなんだ商品を開発することによって、新規事業の創出や販路・雇用の拡大につながることが期待できる。 さらに、様々なプログラムを通して、訪れる人々に星空を身近に感じてもらい、夜空を見上げる機会を増やしてもらうことによって、科学的関心や自然環境に関する意識を育むきっかづくりができると期待できる。このことは、子供たちの教育にも良い影響を与えるものと考えられる。 4 今後の課題と展望 今後は、全島ライトダウンを周知徹底し、車での移動も控えてもらうなど、地域が一丸となってイベントを盛り上げることにより、全島で天の川や多くの星々を見ることができるようにしていくことが必要である。 また、石垣島内の既存の街灯及びこれから設置する街灯・ビル等の照明については、光害とならないような角度や照度に設定してもらい、星空鑑賞への影響を少なくしてもらうようにするための積極的な取組も求められる。 さらに、各家庭においても一時の間でも明かりを落とすことを習慣づけてもらうなど、行政・市民一体となっての意識改革も必要である。
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