子育て支援施策の充実
鹿児島市では、平成16年3月に策定した「かごしま市すこやか子ども元気プラン」に基づき、子育て支援施策に取り組んでいるが、平成18年の本市の合計特殊出生率は、国の1.32より低い1.30となっており、少子化対策と子育て支援にどのように取り組んでいくかが大きな課題となっている。
そのため、次代を担う子どもたちが健やかに育まれるための環境を整え、少子化対策にさらに取り組むため、平成19年4月1日に「子育て支援部」を新設し、「子育て支援」を市政の重要施策のひとつとして位置づけた。
とはいえ、子育て支援は行政の力だけでは難しく、市民活動団体や事業者と協働の取組が必要との考えから、平成19年度「にこにこ子育て応援隊」を結成することとした。
この応援隊には3種類あり、地域で子育てを応援する市民活動団体を「地域みんなで応援隊」、従業員の子育てを応援する事業者を「職場のパパママ応援隊」、買い物時の割引など子育て家庭に配慮する店舗や施設を「お出かけラク!トク!応援隊」としてそれぞれ認定し、これらの活動を支援することで、市民みんなで子育てを応援しようという気運を高めようという取組である。
協働に向けて…
本市で「にこにこ子育て応援隊支援事業」を実施するための準備を進めているときに、鹿児島県から「かごしま子育て支援パスポート事業」実施のための協力依頼があった。
県の事業と、「にこにこ子育て応援隊」の「お出かけラク!トク!応援隊」は同様の事業であったため、協力しあいながら事業を実施することとし、妊娠中の方や満18歳未満の子どもがいる家庭には、県内共通のパスポートを発行することとした。
本市では平成19年11月から事業を開始することとし、同年4月から関係機関への協力依頼を行った。子育て支援推進課と企業振興課の職員が同行して、市内の商店街、通り会の代表者を100か所あまり訪問したほか、店舗等への個別訪問や、案内チラシの送付、広報番組の作成など、応援隊への参加を募るために各面から働きかけたが、当初の反応はあまり良くなかった。
一方、9月からは、「お出かけラク!トク!応援隊」のサービスを受けるために必要な「かごしま子育て支援パスポート」の交付の事前受付を始めた。多いときは一日100枚程の申請があり、市民の期待の高まりを感じた。

にこにこ子育て応援隊シンボルマーク |

かごしま「子育て支援パスポート」 |
応援隊の活動開始
そんな時、ある商店街で女性部会がたちあがり、自分達で1軒、1軒会員の店舗を訪問し応援隊の参加申込書を集めていただいた。また、おかみさんカレッジ(商店街の女性を対象とした講座)の卒業生達から、知り合いの方々に声かけしていただくようになった。民間の子育て情報誌の営業マンも、応援隊への参加を呼びかけてくださった。皆、「子育て支援は大切なことだから……。」と自ら進んで協力してくださった。
このようにして、11月1日から応援隊の活動が始まった。
1月1日現在、「地域みんなで応援隊」には育児サークルや母親クラブなど、親子の交流の場を提供したり、子育て情報を発信している38の市民活動団体が、「職場のパパママ応援隊」には、退職者の再雇用の促進や育児休業の取得促進などに取り組む12の事業者に参加していただいている。「お出かけラク!トク!応援隊」には139店舗に参加していただいているが、そのサービス内容は多様だ。特定の商品の割引をはじめ、ソフトドリンクサービス、買い物中やトイレ使用中の子守り、離乳食温めサービス、授乳室やオムツ替えシートの設置など、それぞれの店舗独自で、心温まるサービスを提供していただいている。
広がれ!支援の輪
応援隊の活動が始まって間もないことから、まだ市民の声はあまり届いていないというのが現状だ。応援隊の参加者からも「事業の認知度が低い。」という意見をいただいており、市民に事業の周知を図り、応援隊の参加者を増やしていくことが今後の課題である。
本市ではホームページや情報紙で具体的な応援活動の情報を提供しているが、最近、応援隊の参加者から「売り上げが伸びてきている。」との声が寄せられた。子育て家庭に配慮することで、応援隊の参加者にもメリットが生まれている。
このように、身近な場所で気軽に子育て支援を行うにこにこ応援隊が活躍することで、子育て家庭にも応援する側にもにこにこ笑顔が広がり、その中で子ども達が健やかに育まれる環境が整えられるものと考えている。

パスポート申請風景 |

地域みんなで応援隊活動風景 |

お出かけラク!トク!応援隊活動風景 |

店頭のステッカーが目印 |
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