地域と商店街が一緒に子育て支援
近年、買い物客は大型スーパーにとられ、商店街は空き店舗が増え活気がなくなっていた。周辺は住宅地でありながら買い物客は中高年や高齢の主婦が中心であり、20 〜 40代の若い主婦層や小さな子どもを連れたお母さんや小学生が買い物をする姿を見かけることは少なかった。
さらには食生活の多様化が進む中で朝食をとらない子どもや、ファーストフードのとり過ぎなど食生活の乱れによる健康面が問題視されている。このため地域住民が集まりやすい商店街の空き店舗を活用して、子育て中の親子や小学生を中心に食育の啓発活動や、交流の場の提供などを行うことにより地域コミュニティと商店街の活性化を目指し、地域と商店街が一緒になって子育て支援のネットワーク作りが必要であると考えた。

店舗風景 |

ロゴ |
食育教室や交流の場の提供
牧野本町商店街振興組合とNPO法人ふれあいネットひらかたが協力して、市内で初めて空き店舗を活用した子育て支援施設「食育ステーションまきの」を平成17年9月にオープンした。利用者は会員登録制で一般利用会員(子育てママ)80名とカルチャー講師などのスタッフ会員12名が集まっている。
【店舗2階:地域の子育て応援ひろば『食育ステーションまきの』】
・ 活動テーマ〔1〕子ども達の健康と豊かな食生活を実現するための食育活動
子育てママのための食育料理教室(月2回)・2歳からのわくわく親子クッキング(月2回)を管理栄養士の指導により開催。材料費込みで1000円。その他、行政や小学校や保育所などからの依頼により食育講座や料理教室へ講師派遣。・ 活動テーマ〔2〕子育てママのための保育付きカルチャー教室の開催
地域よりカルチャー講師を招き、500円〜 1000円の安価なレッスン料で内容も好評である。ヨガなど保育付きの教室や親子リトミックなど毎月約15回開催。・ 活動テーマ〔3〕食育をテーマにした放課後の学童活動『小学生の食育ひろば“キッズ・キッチン”』の開催
従来の料理教室とは全く異なり、子ども達が予算内で献立作り、商店街で買い物、料理、後片付けまでを主体的に行うことにより、物事の段取りの基礎やマナーを学び、自信や達成感を育むことがねらいである。栄養士、食育研究家の5名で運営。
【店舗1階:米粉で焼いたパンの店『パン・デ・ママ』】
火曜〜土曜日(日月祝休み)営業。主に小学生の子どもを持つスタッフ7名で運営。パン製造販売により安定した収入を得ることで2階の子育て支援を充実させていくことが重要である。

カルチャー教室 |

「キッズ・キッチン |

商店街での買物 |
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商店街と地域が活性化
スタッフが力を合わせ企画運営することで利用者へのきめ細やかなサービスや広報活動ができ、子育てママやキッズキッチンの保護者からも満足の声を頂いている。
商店街において、以前は高齢者が主な買い物客であったが、食育ステーションができてから若い主婦が買い物をするようになった。さらには小学生が買い物をする姿は見られなかったが、キッズキッチンが始まってから商店街の雰囲気が変わり、店主は子ども達の顔を覚え話しをするなどで子ども達を見守っている。成果としてこの2年間で商店街と地域が活性化してきたと考える。また、夏休み、冬休み、春休みには地域の学生ボランティアに協力を求め、子ども達に勉強を教えたり一緒に遊ぶことで若者にも子どもに感心を持ってもらう活動も実施している。
料理室の新設で利用者を増やす
<食育ステーションの現状の課題について>
部屋の広さは18畳。以前に比べると講座数・利用者とも増えており、また利用者からは保育別室を希望する声も上がっており、部屋が手狭になってきている。
<課題に対する解決策>…料理室の新設(2008年度の計画)
同じフロアにある空き店舗(部屋の広さは18畳)を借りて、衛生面から考慮してもヨガなどのカルチャーの部屋と料理をする部屋を分けることを計画している。これにより顧客満足度を高め利用者を増やし安定した収入を得ていきたい。
部屋を分けることで以下の効果が期待できる。
・新たなカルチャーの講座を増やすことができる。
・時間帯を区切り、高齢者、男性、OL、メタボリック対策、糖尿病対策の料理教室など、ターゲットを増やすことができる。
・保育を別室で行うことで、お母さんは集中して料理に取り組める。
・調理器具やガスコンロ、ガスオーブン、食器棚などを料理室に移動することで現状の部屋を広く使える。また小さな子どもを安全に遊ばせることができる。
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