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宮崎県 延岡市

まちなか再生への産学官協働による交流拠点施設の建設
アヅマヤ跡地再開発プロジェクト

●自治体Data

まちの空洞化

外観駐車場側

パティオ

外観正面側
 延岡市は、宮崎県北部に位置し、豊かな自然、温暖な気候のなかで個性ある風土や文化を育み、古くは城下町、門前町として栄え、近年は県北地域の教育文化・産業経済等をリードし、特に工業は県内随一の集積地として発展してきた。
 本市の中心市街地は、JR延岡駅を中心に商業、交通、賑わい、交流といった市民生活の拠点として、また「まちの顔」の機能を有していたが、モータリゼーションの進展や郊外型大型店の進出、中心部の人口減少が進み、商業機能、都市機能が低下した。特に、平成12年〜14年にかけての相次ぐ中心市街地内の大型店(ダイエー延岡店、アヅマヤ百貨店、壽屋延岡店)の閉鎖は、人通りの減少、空き店舗の増加など、まちの空洞化に拍車をかけ、まちの機能低下をもたらした。
 平成12年度に中心市街地活性化基本計画、翌年「TMO構想」を策定し、商業の活性化に取組んできたものの、大型店跡地の再利用は喫緊の課題となり、特にアヅマヤ跡地は当面駐車場としての利用を図りながら再利用方法の検討を行ってきた。行政においても、平成17年2月「まちなか再生プロジェクト会議」を設置し、民間活力を活かした商業施設と市営住宅等の複合施設建設を念頭に協議検討する中、平成17年4月、(株)ティナプリよりまちなかへの出店要望を受け、アヅマヤ跡地への商業施設の建設と公共施設の併設を含め協議してきたものである。

3本の矢
 本事業は民間会社(株)ティナプリの社長(本市出身)の郷土の活性化と社会貢献を元に、九州大学ユーザーサイエンス機構の研究支援、行政の中心市街地活性化の推進という3本の矢が一体となったものであり、「産官学の協働により中心市街地商業活性化への起爆剤たる拠点の創出」をプロジェクト理念に複合商業施設「ココレッタ延岡」の建設を進めており、平成19年3月31日にグランドオープンする。
 複合商業施設「ココレッタ」は、延べ床面積3,908.4m2の3階建ての施設で、中央に中庭(パティオ)を設置し、エステ、カフェ、ブティックなどの商業テナント11店舗の出店が決定している。併せて、自治体ゾーンとして、市民ギャラリーを含む地区コミュニティセンターや子育て施設を併設することにしており、年間来場者15万人、年間売り上げ約10億円をめざしている。
 またソフト事業として、起業ビジネスセミナーをはじめ、まちづくり実践セミナーやまちなかイベントの開催など、周辺商店街とも協働して実施することにしており、複合商業施設の建設を中核に、まち全体の再生に向け、企業、商店街、商工会議所、行政が一体となって取組むことにしている。
 ※九州大学ユーザーサイエンス機構とは、新しい大学のあるべき姿を模索していくため感性と技術の融合「ユーザーサイエンス」を旗印に、産業界や官公庁と交流しながら、様々な研究開発プロジェクトを推進する機関で、平成16年度文部科学省の戦略的研究拠点育成プログラムに採択され設立されたもの。

まち全体の再生

パティオ
 平成19年3月オープン予定の複合商業施設「ココレッタ延岡」にはまちなかの中核施設として、商業テナントはもちろん、コミュニティセンターや子育て施設など地域コミュニティの観点からも、まちなかの賑わいや集客力アップが期待されているところである。
 平成18年度には周辺商店街(山下新天街商店街)のアーケード建替えや市道カラー舗装化事業、県道歩道バリアフリー化事業などの市街地再整備事業を実施しており、複合商業施設「ココレッタ延岡」を中心に「地域のへそ」として周辺商店街への回遊性や交流拠点づくりが進むものと期待される。
 また、連動したソフト事業の充実により、新規開業の促進、空き店舗・空地対策をはじめ、まちなかの賑わいや利便性向上などが期待されており、周辺商店街に相乗効果を波及させることで、人通りの増加、空き店舗の減少、個店の売上回復など、まち全体の再生に繋がるものと考える。

企業、商店街、市民のまちづくり
 ココレッタ延岡の建設を中核にしてまちの再整備が進むことで「まち」がきれいになり、利便性や回遊性が高まることが期待されているものの、まち全体の活性化につなげていくためには、市民のまちなかでの活動促進をさらに進め、市民が集い、活動する拠点とすることが重要であり、市民や企業、商店街、行政等が役割を分担しながら、このアヅマヤ跡地を「地域のへそ」としていくため、様々な連携を深めていくことが重要と考える。
 延岡門前市(毎月1の付く日の開催する定期市)や商業高校文化祭などのイベントをはじめ、商業高校生が仕入れから販売までを行う「和」や九州保健福祉大学生の店「わかば」など、これまで取組んできた市民活動、商業活動の活性化事業を基盤に、人材育成や個性あるまちづくりのための環境づくりを進めながら、都市機能や地域コミュニティ機能が充実した延岡ならではのコンパクトなまちづくりをめざしたい。


自治体Data
● 地方公共団体名:延岡市
● 人口/面積:133,157人/588.05km2
● 事業名:アヅマヤ跡地再開発プロジェクト
● 事業主体名:(株)ティナプリ
● 関係団体名:延岡市、延岡商工会議所
● 事業年度:H18年度
● 事業総予算:980,000千円(未定)
● 参考URL:http://www.cocoretta.com/

お問い合せ 延岡市商工部商業観光課
TEL.0982−34−7833


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