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山口県 防府市

“元気”が織りなす大好きなふるさと防府のまちづくり
防府駅てんじんぐち第一種市街地再開発事業(ルルサス防府)

●自治体Data

まちづくりは都市基盤の整備から

みなとぐち駅前広場

てんじんぐち駅
 防府市は、山口県のほぼ中央に位置し、瀬戸内海の美しい海岸線に面した、県内最大の肥沃な平野と一級河川佐波川の水に恵まれた人口約12万人の都市である。
 その昔、周防国の国府(地名の由来)が置かれ、早くから地方の政治、経済、文化の中心地として栄えてきたことから、今も市内には、国指定の史跡である周防国衙跡のほか、日本三天神の一つに数えられる防府天満宮、聖武天皇の勅願により建立された周防国分寺、東大寺別院阿弥陀寺などの名所・旧跡が数多く残っている。また、近年は、臨海部の広大な塩田跡地に東海カーボン(株)、(株)ブリヂストン、(株)マツダ等の企業が相次いで進出し、市勢を発展させる大きな原動力となっている。
 しかし、その一方で、モータリゼーションの進行とともに郊外への住宅建設や大型商業施設の出店が相次ぎ、中心市街地では人口の減少や商店街の低迷等により急速に空洞化が進んできた。加えて、市街地を東西に横切るJR山陽線が「まち」を南北に分断していることも「まち」全体の発展を妨げる大きな要因となっていたため、本市では、中心市街地の活性化と鉄道の高架化による都市基盤の整備が「まちづくり」の課題となっていた。

生活都心の創造に向けて

ルルサス全景
 本市の防府駅周辺地区は、山口県央部中核都市構想・基本計画の中で「高次な都市機能の集積が期待される地区」として位置付けられており、現在、本市では、コンパクトなまちづくりに向けて土地区画整理事業やまちづくり総合支援事業等により都市基盤の整備を進めるとともに、安全で快適な住み良いまちづくりと大勢の人が行き交う賑わいのある都市空間の創出を目指して、新しい「まち」の顔となる施設の整備に取り組んでいる。
 また、本市の場合、北に防府天満宮の門前町として繁栄してきた歴史的なエリア、南に防府駅を中心とする新しい街づくりのエリアがあるため、「まちづくり」を進めていくに当たり、門前町地区と駅周辺地区の2極を強化した後、2極をつなぐ線的整備へ移り、最終的に線的整備から面的整備へ展開する、という開発ストーリーを構築している。
 その中で、本事業は、中心市街地の活性化を先導するモデル事業として、本来、都市が備えているべき多様な機能のうち、住む(住宅)、商う(商業)、集う(公共公益・駐車場・広場)等の機能を一体的に整備することにより、中心市街地のポテンシャルを向上させるとともに、周辺地区にも波及効果をもたらすものと期待されている。

“元気”がにぎわうまちづくり

ルルサス敷地内広場
 本事業は、平成4年度に基本計画が作成され、平成5年には準備組合も設立されたが、商業核店舗の誘致が叶わず、平成11年に当初の計画が白紙撤回となり、準備組合も一旦解散するという厳しい事態に陥った。その後、地元ではまちづくり協議会という勉強会がスタートし、平成12年には地域公団の参画を得て公団施行による事業化も検討されたが、特殊法人の整理統合により公団施行を断念することとなったため、平成14年度には組合施行としての事業化が検討されることとなった。
 こうして、幾度もの紆余曲折を経ながら、本事業は、平成15年10月に都市計画決定された後、平成16年2月に事業計画認可を受け、平成19年3月末に完了する予定となっているが、施設建築物(ルルサス防府)については、平成18年6月23日に完成し、すでに供用を開始している。
 今回、本事業に計画・導入された施設(機能)のうち、高層階の住宅(住む)については、公募されるやいなや購入希望者が殺到、抽選という形で即日完売した。また、中層階の公共公益(集う)についても11月1日に市立図書館が開館したことにより、連日多数の利用者が来館している。
 特に、地方都市では今も“郊外一戸建て”の志向が強い中、今回、本事業により“まちの中に住む”ということが高い評価を得たようで、現在、周辺地区において民間集合住宅の建設が相次いでいる。

動き始めた市民主役のまちづくり
 本事業により、また一つ、新しい「まち」の顔となる施設が生まれ、“住む”人、“集う”人は徐々に増えつつあるが、当初、本事業により目論んでいた3つの機能(住む・商う・集う)のうちの一つ“商う”については、依然として郊外への大型店出店申請が後を立たない状況にある中、早急な回復は厳しい状況にある。
 しかしながら、本市の場合、防府駅を中心とした新しいまちづくりが進むエリアだけでなく、今も中心市街地の中には、防府天満宮の門前町エリアのように永い歴史の中で培われてきたまちの歴史や文化を色濃く残す地区が残っている。また、市内の企業と商店街が協力して開催する「愛情防府フリーマーケット」が10年を経て西日本最大のイベントにまで成長したように、12万市民の誰もが強く“まちの再生”を願い、いつもまちの動きを見守ってくれている。
 鉄道高架事業を契機として都市基盤の整備からスタートした本市のまちづくりへの取り組みは、20年を経過した今、12万市民の参加や協力のもと、官主導から民主導へと移り変わろうとしている。
 地方の小都市で“元気”をキーワードに動き始めた市民主役のまちづくりに、今、大きな期待が寄せられている。

ルルサスイベント



自治体Data
● 地方公共団体名:防府市
● 人口/面積:118,232人/118.59km2
● 事業名:防府駅てんじんぐち
     第一種市街地再開発事業
● 事業主体名:防府市
● 施行者名:防府駅てんじんぐち市街地再開発組合
● 事業年度:H15年度〜H18年度
● 事業総予算:約54.2億円(5,423,677千円)
お問い合せ 防府市土木都市建設部市街地開発課
TEL.0835-25-2155


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