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| 事例4 山梨県 市川三郷町 | |||
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| みはらしの丘・みたまの湯 | |||
| 住民の憩いの施設を拠点に、地域の活性化をめざす | |||
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| ●自治体Data ●行政側の声 ●指定管理者(実際に管理運営する方々)の声 | |||
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三珠町(平成17年10月1日より市川三郷町)は、山梨県の南西部、甲府盆地の南端に位置し、町の北部を笛吹川が流れ、これに注ぐ芦川の扇状地や曽根丘陵のなだらかな高台には市街地や農地が広がっている。この甲府盆地を見下ろす高台に、温泉施設「みはらしの丘・みたまの湯」がある。 これまで、町民からの要望で最も多かったのが、近隣の町村では既に建設されてきていた町民の憩いの場となる温泉施設の建設であった。町でも平成11年12月に湧出した温泉の有効利用を検討していたことから、山梨百景の「大塚からの夜景」を活かした温泉施設の整備計画を進めていくこととなった。 「みたまの湯」は、町民の福祉向上と健康増進、並びに町活性化観光拠点を目的とした施設であり、大露天風呂、中高温浴槽、高温サウナなどを備え、南アルプスや八ヶ岳などの大パノラマをはじめ、甲府盆地が眼下に広がるなど、眺望と夜景が大変評判な施設である。 平成15年8月に建築工事に着手し、施設整備を進めていたところ、地方自治法が翌9月に施行され、公の施設に対して指定管理者制度が導入されることとなった。町の方針でも、施設運営は計画当初から民間による運営を考えていたため、この法改正はまさに絶好のタイミングであった。このため、建築工事を進める一方で、指定管理者制度の導入に向けての取り組みも進められることとなった。 選定までの取り組み 指定管理者制度導入に向けて、平成16年3月、みたまの湯設置及び管理に関する条例などが制定された。その後、指定管理者募集要綱を告示し、約1ヶ月間の公募を行った。指定管理者に関する情報は、町のホームページでも掲載し周知を図った。 指定管理者の選定については、[1]町民の平等な利用が確保されること、[2]管理業務の計画書の内容が、施設の効用を最大限に発揮するものであること、[3]管理を安定して行う人員、資産その他経営の規模及び能力を有しており、又は確保できる見込みがあること、[4]収支計画書の内容が、施設の管理経費の縮減が図れるものであること、などをポイントとした。 募集に対する問い合わせは数件あったものの、申出書提出までに至ったのは残念ながら1社のみであった。これより、臨時議会の議決により指定管理者が指定され、平成16年6月には管理委任協定書を締結し、翌7月に指定管理者による管理運営が始まった。 比較的スムーズに取り組みが進んだが、施設の利用料金の設定において、地域住民の福祉のため、低料金を求める議会側と、採算面を考慮する指定管理者側との調整に苦慮する一面もあった。 指定管理者による施設の管理運営状況 指定管理者の(株)内外ビルは、県内でも優良企業である(株)内藤ハウスの系列で、総合温泉施設やビジネスホテル事業などの接待業を得意とした企業経営を幅広く展開しており、そのような点が選定の決め手にもなった。 施設の管理運営は、正規社員4名、パートタイマー18名の職員で行っており、温泉以外にも、飲食を提供する「みはらし亭」をはじめ、ボディーケアコーナーや土産品の販売などの運営も行っている。いずれも指定管理者が持つノウハウを活かしながら、常に「お客様に喜ばれる施設運営」を心掛けており、民間ならではの営業努力や質の高いサービスが行われている。特に、営業時間は午前10時から午後11時までであり、メンテナンス休館を除いては年中無休である。この午後11時まで営業していることと夜景が評判であることから、夕方以降の利用者が多く、施設の魅力が十分活かされた運営が行われている。 導入後の効果や今後の課題 当初の利用者数は、年間15万人から16万人を見込んでいたが、平成16年7月のオープン以降、平成17年1月には10万人に達し、8月末には24万人を突破するなど、予想以上の状況となっている。これも指定管理者の努力の結果であって、施設の利用促進が十分に図られているといえる。また、施設の運営経費も町からの負担はなく、逆に、利用促進によって、入湯税など町の収入にもつながっている。さらに、「みたまの湯」の敷地内には、都市住民との交流や地産地消の推進などを目的とした「のっぷい館」も併設しており、大塚にんじんなどの地元農産物の直売や、特産品のPRなど行っているが、「みたまの湯」の波及効果で、当該施設と農村の活性化も図られつつある。 オープン以来、入館状況は順調に推移しているものの、県内各地には多くの公共や民間の温泉施設があり、それらの施設との競争など、今後の運営も決して楽観出来ない。よって、眺望の良さや、きめ細かなサービス内容の充実により、他の施設との違いをアピールし、県内だけでなく県外からの利用者の拡大や、リピーターの定着を図るなど、今後も努力が必要である。 施設周辺では、中山間地域総合事業による畑地圃場整備事業が計画されており、収穫体験圃場や地元農家による都市住民とのふれあい施設を整備する予定である。「みたまの湯」を拠点に、低迷する農業の活性化と、観光振興に結び付けるなど、今後も行政と指定管理者が一体となって地域全体の活性化を図るような運営に取り組んでいく必要がある。
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| 自治体Data | |||
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財源確保のため、県内では先例がほとんどなかったPFI方式や、公募プロポーサル方式などの民間運営や民間資金の運用なども検討していましたので、指定管理者制度の導入については、町としても積極的に取り組みました。 ただ、施設の利用料金を設定する際に、議会側と指定管理者側の調整を図るのには大変に苦慮しました。 ○行政として、指定管理者制度に対する考え・意見(メリット・デメリットなど) 全体収支は、最初の決算を経ていないためデータが出ていませんが、町の財政面から考えると、入湯税や指定管理者からの納入金が町に入り、人件費もかかっていないことから、町にとってのメリットは大きいです。また、地元の雇用が図られるなど地元にとってもメリットがあったと考えます。 ○指定管理者の運営に対する考え(期待や要望など)は 入館者数も年間24万人と、当初の見込みを大幅に上回っており、地元の農産物を利用した食事の提供や、漬物などの販売も行っていて、指定管理者の運営も今までのところは順調にいっていると思います。 併設するのっぷい農産物直売所とも、JAとの連携や地元農家の方々の支援協力をいただきながら共存しており、収穫祭の開催や地元農産物の地産地消など相乗効果が生じていると思います。ですから、今後も地元と連携しながら施設運営が図れれば良いと考えます。 ○指定管理者に対する行政側の支援・指導・関わり方などはどのように考えていますか 利用者も多いことから、農村の活性化はじめ、周辺地域に対する施設運営の波及効果は大きいと考えますので、行政としても、今後とも一層の支援や連携を図りたいと考えています。 ○今後の課題や取り組みなど 施設周辺の中山間地域総合事業による周辺の畑地の整備事業との相乗効果がうまく生じれば良いと考えております。農業の活性化と観光振興の両面で地域全体の活性化を図っていきたいと考えています。
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当社は、従来からホテルや健康ランドの運営などの事業を行っておりましたので、その経験とノウハウが活かした施設の管理運営ができると思い、応募しました。 ○指定管理者に選定されたポイントは何だと思いますか 応募した当社の理由が支持されたからだと思います。 ○管理運営で心掛けている点や苦労している点など 当館は日帰り温泉ですが、利用者の方々が癒しを目的に来られていることを考えながら、皆様の満足を得られるように、人的、物的なサービスを心掛けております。 このことを徹底すれば、おのずとリピーターも増え、より良い運営ができると思っております。 ○指定管理者制度に対する考え・意見 まずは、地域に根付いた運営を第一と考えておりますので、地域に密着した運営をすることが成功のポイントと思っております。 ○行政や地域住民との関わりは 町やJAと一丸となり、大塚にんじんやとうもろこし甘々娘の収穫祭を開催するなど、連携して集客や農産物のPRなどに努めてます。大塚にんじんドレッシングやみたま葡萄酒なども共同制作し、販売の成果も上がっています。 のっぷい農産物直売所には、毎日地元農家の方々が農産物の出荷に来るので、そこで交流を図っています。また、テレビ・新聞から数多くの取材があり、みたまの湯はもちろん、地元農産物のPRなど地域全体の活性化にも繋がっています。これも全て各連携の賜物だと思います。 ○今後の課題や取り組みなど 現在の来館者は、県内の方々が6〜7割を占めています。よって今後は、県外のお客様のシェアを高めることも目標に、静岡や横浜方面のセールスを重点的に行っていきたいと考えております。 平成18年度の目標来館数は、28万人(前年比116%)としていますので、目標に向かって、職員一同頑張っております。
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