|
||||||||||||
| |前へ戻る|目次へ|次へ進む|
|
||||||||||||
|
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
| ふれあいコンビニ「ば・じ・る」 〜まちのみんなが集えて語りあえる場づくりをめざして〜 |
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
| ●自治体Data | ||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
美幌町の中心市街地は、空き店舗や空き地の増加、消費の町外流出、人口の減少、後継者不足などにより空洞化が進み、年々衰退している。また、その中でも大型店舗の撤退は、大きな要因として挙げられる。 大型店舗は、商店街の核施設として賑わいをもたらすほか、買い物の途中に「ホッ」と一息できる休憩コーナーがあり、会話を楽しむ人々が集まるなど「憩いの場」としての一面もあった。しかし、平成5年にその大型店が撤退してしまうと、残された商店街に「賑わいの場」、「憩いの場」の代わりとなる施設はなく、町民から商店街に「賑わいの場」、「憩いの場」の復活を求める声が上がり始めた。 そうした町民からの声に商店主らが応え、平成8年頃から商店街活性化の検討を重ね、その中で、美幌町には「元気な高齢者」が大勢おり、この人達が商店街に集える憩いの場を提供しようと言うことから「高齢者こんびに」の発想が生まれた。 実現に向け高齢者に対するヒアリング調査などによりアイディアやヒントを掴み、ワークショップ形式で徐々に店舗づくりを行い、平成13年8月に『協同組合高齢者こんびに』を設立した。 高齢者が主役の店づくり 〜社会に関わる楽しさ〜 平成13年10月には、空き店舗だった自転車店を自分達で改修して実験事業を行い、平成14年3月からは事業化の目途がたったことから本格運営を開始した。 当初の営業日は、毎週土・日曜日であったが「病院帰りの方が立ち寄れる曜日に」との要望に応え、毎週金・土曜日へと変更した。営業時間は、午前10時から午後4時までの6時間である。 店舗内は、気軽に立ち寄れるように休憩スペースを広く取り、食事をしながらゆっくり歓談出来るよう囲炉裏や可動式畳を置き、落ち着いた雰囲気を保つよう心掛けている。 また、地元産の野菜をお年寄りや単身者に配慮して少量単位で販売したり、各種イベントを多彩に開催しており、絵手紙教室や大正琴教室などは毎回好評である。 「ば・じ・る」に立ち寄り、普段、他人との会話や交流の機会が少なかったお年寄りが、初めて会う人や久しぶりに会う人と会話を楽しんでいる姿が日々増えており、新たな憩いの場になっていると実感することができる。 ただ、商店主による運営のため自分の店の営業もあり、人手が足りなかったが、「ば・じ・る」に来ていたお客さんから、「何か私にも出来ることがあれば」と申し出があり、今ではボランティアスタッフとして参加している。 コミュニティの広がり 「ば・じ・る」の活動には、「健康」、「学び」、「記憶」の3つの柱が立てられている。 「健康」は、健康な生活に役立つ商品やサービスの提供を始め、人々が活き活きするための機会を提案すること。「学び」は、まちの名人と呼ばれるおばあちゃん・おじいちゃんから、「地域の財産である技」を学ぶこと。 「記憶」は、身近な暮らしの記憶に触れて自分たちが住む「まち」の記憶を継承していくことである。 この3つの柱を基にした活動から、知恵や技術の伝達の場として「ば・じ・る」は、高齢者の活躍の場となっている。 また、こうした高齢者の集まる場となった「ば・じ・る」では、保健師による健康相談や高齢者向けの交通安全教室など町主催の行事も定期的に開催している。 現在は、高齢者がコミュニケーションをとる場、各種イベントのお知らせなど、まちの情報が集まる場、まちの情報を発信する場として、多様な広がりをみせている。 商店街は、徐々ではあるものの賑わいが戻りつつある。「ば・じ・る」は、地域の人々が求めているものの一部を埋め、「憩いの場」を復活してくれたが、商店主のやる気も復活してくれた。 “やる気”の復活、これが一番うれしい波及効果であり、新たな活動の相談を受ける機会が増えた。 継続が自信に繋がり、人が「ば・じ・る」を少しずつ変えていく 「オープン4年目を迎え、固定客もついた、商品を買うより軽食を摂りながら会話を楽しむ姿が、一番多く見受けられる。 この3年間の運営は、スタッフの自信に繋がった。しかし、今後も、マンネリ化しないよう、品揃えの工夫や新メニューの開発、新たな収益事業の展開が必要である。 多くの高齢者が年金を収入としている中、高価な品物は扱えない、高齢者に売れる商品も少ない、利益が僅かな商品を扱わなければならないところに難しさがある。 「ば・じ・る」の主力商品で昼の定番メニュー“手打ち蕎麦”は、地元産の蕎麦粉を使用しており人気がある。しかし、2日間続けて来店するお客からは、新メニューの要望が強い。 現在、店舗の維持に予想よりお金が掛かっている。それは光熱水費である。真冬の北海道で60坪の店舗を週2日間だけ開けるのは効率が悪く、日曜日から木曜日まで暖房がない店舗は、氷点下まで下がるため、営業日の前の晩から暖めて高齢者を迎えているからである。 今後の「ば・じ・る」は、スタッフと客が少しずつ変えていってくれる。会話の中から新たな提案が生み出され、すぐ実行に移す環境が整った。 皆に愛され、長続きする店舗づくりを目標に、今後も改善を重ね「居心地のいい場所」として維持していきたい。また、笑顔が絶えない工夫や、毎日営業出来る体制を整え、商店街に来たら「ば・じ・る」で休憩するのが当たり前としていきたい。 自治体Data
|
||||||||||||||
|
|トップ|はじめに|ご利用にあたって|特集9事例|全国47事例|都道府県別目次| ![]() |
||||||||||||