都市と農山漁村の共生・対流
特集10事例

「南信州あぐり大学院」と「ワーキングホリデー」

●事業概要 ●むらは教育の先進空間−南信州あぐり大学院 ●都市住民と農村住民の新たな共同体 ―ワーキングホリデー |事業主体の声 |地域の皆さんの声 |参加者の声 |取材を終えて |DataFile


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あぐり大学院のトラクター講習
むらは教育の先進空間−南信州あぐり大学院
 「南信州あぐり大学院」は、食と農を切り口として、豊かな地域資源や人材を最大限活かし、「総合的な学習の時間」の手法を採用したり、農業を実践する中で、知識ではない知恵の教育を見出す人材を育成することを目的としている。
 ●農村が「生きる力」を育む
 飯田市では、教育の荒廃問題の解決には、子供達の「生きる力」を育むことが重要であり、その役割を担うに相応しいのは、学校と「育てる」という使命を共有する農業農村であると考えている。農村には、空気・水・食べ物、そして人の心といった、人間が生きていく上で必要不可欠な素材が全てそろっているからである。なお、「大学院」の主な対象を教育関係者にしたのは、先生達が自ら体験することによって「子供たちの生きる力を育む」教育を提案し、推進することを期待しているからである。
 ●体験教育における食育の役割
 今の子供達に顕著な現象に、食欲の鈍化(食べっぷりが悪い)、箸を正しく持てない、スプーンを使えないなどの食の乱れがある。本大学院がカリキュラムの根幹に置いている「食育」とは、農作業を実践する他、「食」の安全、「食」の選び方や組み合わせ方、さらには調理法など「食」を様々な角度から学ぶと共に「食べる」という人間の根元となる営みを学ぶことである。それによって「生きる力を育む」ことができるものと考える。
 ●千代農村寄食舎「ごんべえ邑」
 大学院の拠点は、標高800mの山里にある「ごんべえ邑」。ここは、地域の畑や田んぼ、野山から収穫した食材の料理、かまどや炭焼きなどの農業体験や、机を並べての講義もできる施設で、民間の農業生産法人が運営している。
 「大学院」は、13年度、年間受講生13名でスタートした。徐々に受講者は増えているものの、本来対象としている先生方の参加はなかなか増えないという実情もあり、カリキュラムも一般社会人向けに修正し、15年度は、「竹」、「食農教育」、「山林」、「ツーリズム」、そして「地域づくり」をテーマにした5つの講座を、1講座2泊3日で5回に分けて実施している。その他、秋には農業と山里をテーマに各1回、作業体験をメインにした1泊2日の特別講座を設けて通年参加が難しい人に門戸を開いている。

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